月と指先の間』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

舞台は現代の東京。主人公は、日常に倦んだOL。ある夜、偶然立ち寄ったバーで、不思議な雰囲気を纏う男性と出会う。言葉少なく、けれど確かに響く会話。触れ合うことのない距離感のまま、二人の関係は静かに深まっていく。月明かりの下、指先が届きそうで届かない——その距離が、何を意味するのか……。

著者のCHIYA Torikoは、恋愛を描くにあたって感情の爆発よりも、むしろ余白を大切にする作家です。本作は「Kiss」誌上で連載され、第1回Kiss漫画大賞で佳作を受賞した作品。派手な展開や激情に頼らず、視線の交わし方、会話の間、触れそうで触れない距離感といった、恋愛の機微を丁寧に掬い上げる手腕が光ります。読者が自分の経験を重ねられる余地を残しながら、それでいて物語の輪郭はぼやけない。この絶妙なバランスこそが、CHIYA作品の真骨頂でしょう。既刊4巻という分量も、過不足なく一つの恋を描き切るのに適しています。

大人の恋愛を、静謐な筆致で味わいたい方にこそ手に取ってほしい一作です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊4巻。

Kiss誌で連載され、第1回Kiss漫画大賞で佳作を受賞した作品です。

恋愛って、どこから始まるんでしょう。一目惚れ? 友情の延長? いいえ、この作品が描くのは、もっと静かで、もっと切ない"間"なんです。タイトルの「月と指先の間」が示すように、届きそうで届かない距離。触れたいのに触れられない、その手前の空気が震えるような瞬間を、CHIYATorikoさんは丁寧に、繊細に、でも確かな熱を込めて描き上げています。

女性向けの恋愛漫画って、ときに甘すぎたり、逆に重すぎたりするじゃないですか。でもこの作品は違うんです。登場人物たちの感情が、不器用で、ためらいがちで、だからこそ本物に感じられる。自分の気持ちに気づくまでの時間、相手に伝えるまでの葛藤、そして関係が変わっていく過程——それら全てが、誰かの心の中で起きていることのように、リアルに胸に迫ってくるんです。

人間関係って、恋愛だけじゃ成り立ちませんよね。友人、家族、仕事仲間。この作品はそういう周囲の人々との関わりも丁寧に描きながら、主人公が少しずつ変わっていく姿を見せてくれます。恋をすることで、誰かを想うことで、人は自分自身とも向き合わざるを得なくなる。その痛みも、喜びも、全部ひっくるめた"成長"が、ページをめくるたび胸に響くんです。

ドラマのような展開と言いながら、派手な事件が起きるわけじゃありません。でもだからこそ、読んでいて「わかる」って何度も頷いてしまう。誰かを好きになったことがある人なら、きっとどこかで自分を重ねてしまう作品です。

既刊4巻、まだ手に取れる分量です。静かに心を揺さぶられたい夜に、ぜひ開いてみてください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『月と指先の間』は全何巻?

全4巻で完結済みです。