春風のエトランゼ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

物語は、海辺の田舎町に暮らす橋と、作家の駿の日常を軸に展開する。二人は同性カップルとして穏やかな時間を共有しながらも、家族との関係や周囲の視線、それぞれが抱える過去との向き合い方を模索していく。カミングアウト、死別、年齢差――。日々の何気ない瞬間に、大人としての覚悟や葛藤が静かに浮かび上がる。

紀伊カンナは、前作「海辺のエトランゼ」で二人の出会いと関係の始まりを描き、本作ではその後の「続き」を丁寧に紡いでいます。BLというジャンルでありながら、恋愛の甘さよりも、家族との再会や兄弟関係、偏見との対峙といった社会的な問題を真正面から扱う点が特徴です。カップルが「付き合った後」にどう生きるかを描く作品は意外と少なく、本作はその貴重な一例と言える。温かい雰囲気の中にも、現実的な重さを忘れない筆致が光ります。on BLUE誌に連載中で、既刊6巻。2025年にはアニメ化も予定されており、長く愛されてきた作品の到達点がさらに広がる予感がある。

大人のカップルの「その後」を見届けたい方に、強く勧めたい一作です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊6巻、2025年にアニメ化。

紀伊カンナが描くのは、カミングアウトや偏見、死別といった重たい現実を抱えながら、それでも前を向いて生きる大人たちの物語です。ここには「乗り越えました、めでたしめでたし」なんて薄っぺらい着地はありません。傷を抱えたまま、迷いながら、それでも誰かと一緒にいる選択をする。その不器用さが、恐ろしいほどリアルなんです。

年齢差のあるカップルが主軸ですが、本当に描かれているのは「家族」という枠組みそのもの。血の繋がりだけが家族じゃない。選び、選ばれ、時に衝突し、それでも手を離さない。その温度が、ページの向こうから伝わってくるんです。

紀伊カンナは「海辺のエトランゼ」で多くの読者の心を掴んだ作家ですが、本作はその続きにあたる作品。前作を知らなくても読めますが、知っていれば彼らがどれだけの道のりを歩んできたのか、その重みが胸に迫ります。

BLというジャンルでありながら、描かれているのは誰もが抱える孤独と、それを埋めようとする人間の営み。偏見という言葉では片付けられない、周囲の視線や家族との軋轢を、この作品は正面から描き切っているんです。

静かで、温かくて、でも決して甘くはない。そんな春の風みたいな物語を、あなたにも感じてほしいんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『春風のエトランゼ』は全何巻?

現在6巻まで刊行中です。