『星は歌う』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
高屋奈月が『フルーツバスケット』の連載と並行して『花とゆめ』に発表した、全11巻の学園ドラマ。親の不在という重い背景を抱えた少女が、学校という日常の中で他者との関係を築いていく。片思いや友情が交錯し、ときに笑い、ときに涙する——その繰り返しの中で、主人公はゆっくりと自分の居場所を見つけていく。
高屋奈月といえば『フルーツバスケット』の圧倒的な知名度が先行するが、本作もまた彼女の真骨頂である「傷を抱えた人物の再生」を丁寧に描いています。ツンデレキャラクターの造形や、恋愛だけに回収されない人間関係の機微は、2000年代初頭の少女漫画において確かな存在感を放っていました。スタジオディーンによるアニメ化、さらには実写映画化と、当時のメディアミックス展開が物語る通り、作品の訴求力は本国に留まらず、台湾や韓国でも支持を集めました。親の放棄という設定を安易に消費せず、日常の積み重ねの中で少しずつ希望を紡ぐ——その誠実さが、読者の心を捉えたのでしょう。
『フルーツバスケット』の陰に隠れがちな一作ですが、高屋作品の魅力を知るうえで欠かせない一冊です。既刊11巻、今こそ手に取る価値があります。
まだ読んでいないあなたへ
既刊11巻、全巻読破に3日かかりませんでした。
高屋奈月の描く学園ドラマって、何がすごいって「親がいない」という設定をただの背景にしないんです。主人公の周りには、それぞれ家庭に事情を抱えた子たちがいて、彼らは別に悲劇のヒロイン気取りもしないし、不幸自慢もしない。ただ淡々と、時に不器用に、日常を生きてる。でもふとした瞬間に「ああ、この子はこんなふうに傷ついてきたんだ」って気づかされて、胸が詰まるんです。
コメディとドラマの配分が絶妙なんですよ。笑える日常があって、キャラ同士の掛け合いでクスッとさせられて、そこに突然ズシンとくる一言が入る。しかもその一言、決して説教臭くない。「あ、そうか、そういうことだったんだ」って後から効いてくるタイプの言葉なんです。
恋愛も描かれてるんですけど、もっと大事なのは友情とか、家族とは血が繋がってなくても家族みたいな関係とか、そういう「人と人が支え合う形」なんです。ツンデレなあの子が少しずつ心を開いていく過程とか、片思いしてる子が相手のために黙って何かを我慢する姿とか、見てて応援せずにはいられない。
『フルーツバスケット』で高屋奈月を知った人なら、あの繊細な心理描写と温かい眼差しがここにもあるってわかるはず。アニメ化も映画化もされて、アジア各国で読まれたのは、言葉や文化を超えて「ああ、わかる」って思える普遍的な痛みと優しさがあるからなんです。
読み終わったとき、誰かに電話したくなる。そんな作品です。
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よくある質問
『星は歌う』は全何巻?
全11巻で完結済みです。