明日の敵と今日の握手を』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

戦争と政治の狭間で、敵と味方の境界線が曖昧になる世界。主人公たちは対立する陣営に属しながらも、個人的な友情や信頼を育んでいく。大義と感情、理想と現実の間で揺れ動く人間たちの姿を描く物語だ。「今日の友は明日の敵」ではなく、「明日の敵と今日の握手を」――このタイトルが示すのは、単純な善悪二元論では割り切れない戦争の本質である。

原作はライトノベル『幼女戦記』で知られるカルロ・ゼン。あの作品で見せた、戦争を冷徹なロジックと狂気の混在する場として描く手腕が、本作でも遺憾なく発揮されています。政治という名のゲームと、戦争という名の殺戮。その両方を等価に扱う視点は、まさにゼンならではだ。漫画化を担当する福田育美の作画は、対話劇の緊張感を的確に伝え、コメディとシリアスのバランスを絶妙に保つ。秋田書店「どこでもヤングチャンピオン」連載という場を得て、第1回ヤングチャンピオン・コミック大賞を受賞したのも頷けます。2022年にはA-1 Picturesによるアニメ化、翌年には実写映画化も実現し、海外でもアメリカ、フランス、ドイツなどで翻訳出版される人気ぶりです。

既刊7巻、まだ連載は続いています。戦争を扱いながらも重苦しさに溺れない、知的でスリリングな物語をお求めなら、今すぐ手に取るべき一作です。

まだ読んでいないあなたへ

既刊7巻、アニメ化と映画化を果たした異色作。

『幼女戦記』のカルロ・ゼンが原作を手掛けるこの作品、一言で言うと「政治と戦争を背景にした友情譚」なんですが、そのアプローチが尋常じゃないんです。タイトルの「明日の敵と今日の握手を」という矛盾した命題、これがそのまま物語の核心になっているんですよ。

ゼンは『幼女戦記』で戦争をロジカルに描いて世界中を驚かせましたが、本作では「敵になるとわかっている相手と、それでも今は手を握り合わなければならない」という、もっと人間的で残酷なジレンマに踏み込んでいるんです。政治の表舞台では笑顔で握手し、裏では銃口を向け合う準備をする。その二重性の中で育まれる友情って、本物なんでしょうか、嘘なんでしょうか。

福田育美の絵が、この複雑な感情をページに定着させているのも見逃せません。コメディとドラマが交錯する中で、キャラクターの表情一つ一つが語りかけてくるんです。

掲載誌は「どこでもヤングチャンピオン」、第1回ヤングチャンピオン・コミック大賞受賞作。アメリカ、フランス、ドイツでも翻訳され、海を越えて評価されているのは、この作品が描く葛藤が普遍的だからでしょう。

明日殺し合うかもしれない相手と、今日は肩を並べて笑う。そんな綱渡りの関係性を、7巻かけて見届けてください。

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よくある質問

『明日の敵と今日の握手を』は全何巻?

現在7巻まで刊行中です。