『新九郎、奔る!』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
応仁の乱前夜、幕府の権威が揺らぎ始めた室町時代。駿河の守護大名・今川家に生まれた新九郎は、家督を継ぐはずのない立場でありながら、武芸と知略に秀でた少年だった。やがて彼は、混沌とする京都へ上り、幕府の権力闘争に巻き込まれていく。後に「北条早雲」と呼ばれる戦国大名の誕生を、若き日から描いた異色の戦国絵巻である。
『究極超人あ〜る』『機動警察パトレイバー』で知られるゆうきまさみが、満を持して挑んだ本格歴史漫画だ。本作の特筆すべき点は、戦国時代の「始まり」を描いていることにある。多くの戦国漫画が信長・秀吉・家康の時代を舞台にする中、ゆうきは応仁の乱という、日本史上最も複雑で分かりにくいとされる時代を選んだ。しかも北条早雲という、その実像が長らく謎に包まれてきた人物を主人公に据えている。コメディの名手が描く歴史物というギャップも魅力ですが、むしろここでは、緻密な時代考証と丁寧な人物描写が光ります。政治の駆け引き、家族の絆、そして乱世を生き抜く覚悟。若き新九郎の成長を通して、戦国時代がいかにして始まったのかが浮かび上がってくる。
月刊!スピリッツで連載中、既刊22巻。歴史漫画の新たなスタンダードが、ここにあります。
まだ読んでいないあなたへ
ゆうきまさみが、戦国時代を描く。
この一文だけで、驚きませんか。『究極超人あ~る』『機動警察パトレイバー』で青春とメカを語ってきたあの作家が、応仁の乱前後の京都を舞台に、後の北条早雲となる少年・伊勢新九郎の物語を紡いでいるんです。既刊22巻、しかも2018年から連載中という事実が、この挑戦の本気度を物語っています。
歴史モノと聞いて身構える必要はありません。ゆうきまさみの筆は、複雑な権力争いを「家族の中で起きる、どうしようもない人間関係のもつれ」として描き出します。誰が敵で誰が味方か、そんな単純な線引きができない、血縁という逃れられない関係性の中で、新九郎という一人の若者がもがく姿を追うことになるんです。
戦国時代の幕開けを「始まってしまった」視点で描く稀有な作品なんですよ。教科書では一行で済まされる応仁の乱が、ここでは生々しい日常の崩壊として立ち上がってきます。新九郎の目を通して見えるのは、英雄譚ではなく、秩序が壊れていく時代を生き延びようとする人々のリアルな選択です。
22巻かけて積み上げられた緻密な世界は、一度入り込んだら抜け出せません。ページをめくるたび、この少年がどう「北条早雲」になっていくのか、その過程から目が離せなくなるはずです。
月刊連載だからこそできる、丁寧で濃密な歴史絵巻。これを読まずに戦国時代は語れないと、本気で思うんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『新九郎、奔る!』は全何巻?
現在22巻まで刊行中です。