恋とか夢とかてんてんてん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

恋愛と日常が静かに交差する、大阪を舞台にしたスライス・オブ・ライフ作品。世良田波波が『SHURO』で連載中の本作は、恋とか夢とか、明確に輪郭を結ばない感情の揺らぎを、ていねいに掬い上げていく。主人公たちの自己探求と成長の軌跡が、特別ではない日常の断片を通じて描かれる。何かが起こるわけではない。ただ、確かに何かが積み重なっていく……。

世良田は2006年に『アックス』でデビューした作家で、兵庫県明石市出身。18歳で上京後、大阪に拠点を移した経歴を持つ。本作はその大阪での実感が底流にあるのだろう、土地の空気が自然に画面に滲んでいる。2025年の「このマンガがすごい!オンナ編」で2位を獲得し、第1回CINRA Inspiring Awards林士平賞も受賞。青年向けの恋愛漫画というジャンルにおいて、派手な展開や劇的な告白ではなく、言葉にならない感情の手触りを大切にする作風が評価されています。既刊17巻を重ね、連載は現在も続いている。

恋も夢も、人生も、はっきりとした輪郭で語れるものばかりではありません。その曖昧さこそを肯定する本作の眼差しは、読後に静かな余韻を残します。

まだ読んでいないあなたへ

既刊17巻。

この本を開くと、誰かの人生を覗き見ているような気持ちになるんです。

世良田波波が描くのは、恋愛という名の迷路を歩く大人たちの話。好きな人がいて、でもうまくいかなくて、それでも日々は続いていく。そういう、答えの出ない時間を生きる人間の姿なんです。派手な展開も劇的な告白シーンもない。あるのは、朝起きて、ため息ついて、友達と愚痴って、それでもまた明日が来る、そんな当たり前の連続。なのに、ページをめくる手が止まらない。

この作品が怖いくらいすごいのは、読んでいる自分の恥ずかしい過去がフラッシュバックしてくるところ。あの時言えなかった言葉、あの人に伝えられなかった気持ち、今となっては笑い話にもならない失恋の記憶。そういうものが次々と蘇ってくる。登場人物たちが悩んで立ち止まる場面で、「ああ、私もこうだった」って何度も胸を刺されるんです。

2025年「このマンガがすごい!オンナ編」で2位を獲得した理由がわかります。これは恋愛漫画というより、人間の観察記録なんです。誰もが通ってきた、あるいは今まさに通過中の、あの曖昧で切なくてどうしようもない時間を、ここまで正直に描ける作家がいたのかと。

読み終えた後、自分の恋愛観が少しだけ変わっているかもしれません。いや、変わるというより、忘れていた何かを思い出すんです。恋も夢も、結局は自分の人生の一部で、完璧じゃなくていいんだって。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『恋とか夢とかてんてんてん』は全何巻?

現在17巻まで刊行中です。