『屍鬼』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
夏、外場村に引っ越してきた一家を皮切りに、村では原因不明の死が続発する。医師の尾崎敏夫は、異常な死の連鎖に疑念を抱き、独自に調査を開始。やがて明らかになるのは、死者が蘇り、生者の血を求めて徘徊する「屍鬼」の存在だった。閉鎖的な村社会で、生と死の境界が揺らぎ始める……。
小野不由美の同名小説を、『封神演義』の藤崎竜が漫画化した本作は、ジャンプSQで2007年から2011年にかけて連載され、第13回手塚治虫文化賞新人賞を受賞した。吸血鬼というモチーフを、ホラーとミステリーの構造に落とし込みながら、生者と屍鬼双方の視点を描き分けることで、単純な善悪二元論を超えた物語へと昇華している。藤崎の画力は、恐怖と哀しみが交錯する村の空気を濃密に描写し、屍鬼化した人物たちの苦悩までをも視覚化してみせる。原作の持つ重厚な世界観を、少年誌の文脈で再構築した手腕は見事だ。
閉鎖的な村という舞台で展開される、生存をめぐる極限の選択。既刊11巻、アニメ化・映画化もされた本作は、ホラーの皮を被った人間ドラマとして、今なお多くの読者を震撼させ続けています。
まだ読んでいないあなたへ
手塚治虫文化賞新生賞。
受賞理由は「人間とは何か」を問い続けたから、なんです。
ある夏、静かな山村で人が次々と死んでいく。最初は老人、次は若者、そして子供。原因不明の貧血症状、衰弱、死。村の医師は気づくんですよ、これは「何か」に襲われているんじゃないかって。でもその「何か」が、かつて自分の患者だった少女の姿をしているとしたら。死んだはずの隣人が、夜になると動き出しているとしたら。あなたはメスを持てますか。
小野不由美の原作小説を、『封神演義』の藤崎竜が漫画化した本作は、ホラーの皮を被った人間ドラマなんです。生き残るために家族を襲う者。それを阻止しようとする者。どちらも生きたいだけ。どちらも愛する者を守りたいだけ。なのに、選択肢は「殺すか、殺されるか」しかない。この地獄のような二択を、登場人物たちはそれぞれの正義で選んでいくんです。
読んでいて息が詰まります。誰にも感情移入できないんじゃない、全員に感情移入してしまうから苦しいんです。村人も、屍鬼も、医師も、僧侶も。誰もが必死で、誰もが正しくて、誰もが間違っている。
藤崎竜の絵は美しいけれど冷たい。人間の顔が、まるで能面のように表情を失っていく過程を、容赦なく描き出します。
既刊11巻。最後まで読んだあと、あなたは何を思うんでしょうか。それが知りたくて、私はこの作品を薦め続けているんです。
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よくある質問
『屍鬼』は全何巻?
全11巻で完結済みです。