『今日の早川さん』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
本と人、人と人をつなぐ静かな物語。早川さんは本が好きだ。図書館に通い、気になる本を手に取り、ページをめくる。そんな彼女の日常に、少しずつ他者との交わりが生まれていく。読んだ本の話をする相手。同じ本を読んだ誰か。言葉は多くないが、確かに何かが積み重なっていく……。
著者のCOCOは『ミステリ & SF傑作選』など読書そのものをテーマにした作品を手がけてきた書き手である。本作もその系譜に連なるが、ここで描かれるのはミステリの謎解きやSFの驚きではなく、もっと素朴な喜び——本を読むこと、それを誰かと共有することの穏やかな充足感です。派手な展開はない。だが、早川さんが選ぶ一冊、交わす何気ない会話、そこに滲む感情の機微が、読書好きの心に深く染み入る。2007年から「ハヤコミ」で連載が続き、既刊4巻を数える息の長さが、この作品の持つ確かな魅力を物語っている。
本を愛する人なら、早川さんの横に座りたくなるはずです。
まだ読んでいないあなたへ
2007年から17年以上。
ずっと「本を読む」ただそれだけを描き続けている漫画があるんです。
早川さんは本が好きな女性で、今日も何かを読んでいる。それだけの話なんですよ。派手な事件も恋愛も起きない。ただページをめくり、誰かと本について語り、また次の本を手に取る。なのに、読み終わると胸の奥がじんわり温かくなっている。これが不思議で仕方ないんです。
作者のCOCOさんはミステリやSFを手がける方なんですが、この作品では一切の仕掛けを排して、読書という行為そのものの豊かさだけを丁寧に掬い取っている。早川さんが本棚の前で迷う表情、読み終えた後の満足げな吐息、友人に「これ面白かったよ」と差し出す手つき。そういう何気ない瞬間が、驚くほど解像度高く描かれているんです。
読書って孤独な行為だと思われがちですよね。でもこの漫画を読むと、本を通じて人と繋がる瞬間がこんなにも温かいものなんだって気づかされる。同じ本を読んだ人としか交わせない会話の特別さ、誰かに薦めた本を気に入ってもらえた時の嬉しさ。ああ、これは本好きにしか分からない幸福なんだなって。
17年続いているのに既刊4巻。つまり年に1話あるかないかのペースなんです。それでも読者が待ち続けるのは、この作品にしかない静かな充足感があるから。ハヤコミで連載中ですが、焦らず自分のペースで追いかけられる作品でもあります。
本を読む時間が好きな人へ。この漫画は、あなたのその時間を肯定してくれますよ。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『今日の早川さん』は全何巻?
現在4巻まで刊行中です。