乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

15世紀、フス戦争の嵐が吹き荒れるボヘミア。カトリック教会の腐敗に抗議したフス派の反乱は、十字軍の侵攻を招き、村々を焼き尽くした。少女シャールカは、十字軍に家族を奪われ、故郷を灰に変えられる。復讐を胸に刻んだ彼女は、傭兵団長ヤン・ジシュカ率いる義勇軍に身を投じ、戦場へと向かう。泥と血に塗れた戦いの中で、少女たちは何を見るのか……。

大西巷一が月刊アクションで2012年から2016年まで連載した本作は、第1回日本漫画大賞を受賞した歴史戦争漫画です。フス戦争という日本では馴染みの薄い題材を、容赦ない筆致で描き出しています。宗教戦争の残酷さ、敗者の視点から見た歴史の相貌、そして何より、少女たちが武器を手に取るまでに追い詰められる過程が、一切の美化を排して描かれる。戦争の「高揚」ではなく「絶望」を突きつけるその姿勢は、歴史漫画の新たな地平を示しました。外伝『赤い瞳のヴィクトルカ』『火を継ぐ者たち』でも世界は広がり続けています。

既刊12巻。戦争漫画の真髄がここにあります。

まだ読んでいないあなたへ

15世紀のボヘミア。

少女が鎌を握りしめ、神と戦う物語です。

「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」は、カトリック教会の圧政に立ち向かったフス戦争を舞台に、家族を奪われた少女シャールカの復讐と信念を描いた歴史戦記なんです。この作品、第1回日本漫画大賞を受賞しているんですが、読めば理由が一瞬で分かります。綺麗事では済まない戦争の本質を、これほど容赦なく突きつけてくる漫画は他にありません。

主人公は農村の少女。武器は農具の鎌。彼女が目撃したのは、神の名のもとに行われる理不尽な暴力でした。奪われたもの、踏みにじられたもの、その全てが彼女を戦場へ駆り立てるんです。血と泥にまみれながら、それでも前に進むしかない。戦争漫画の多くが「英雄譚」を描く中、この作品は決して目を逸らさない。人が人を殺す重さ、信仰が憎悪に変わる瞬間、そして少女たちが背負わされた十字架の重さを、圧倒的な画力で叩きつけてくるんです。

大西巷一の筆は冷徹です。煽情的に描くのではなく、淡々と、しかし確実に歴史の暗部を切り取っていく。だからこそ逆に、登場人物たちの叫びが、祈りが、怒りが、生々しく心に刺さるんですよ。

既刊12巻。読み終えた後、あなたの中の「正義」という言葉の意味が、少し変わっているかもしれません。

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よくある質問

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』は全何巻?

全12巻で完結済みです。