『世界で一番、俺が〇〇』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
時間を操る力を持った青年が、運命に翻弄されながらも大切な人との関係を守ろうとする。イブニング連載の本作は、SFガジェットを軸に人間関係の機微を描く心理ロマンスだ。超常の力は与えられたが、それで何ができるのか。何を選び、何を諦めるのか……。
水城せとなといえば『失恋ショコラティエ』や『黒薔薇アリス』など、恋愛を軸に人間心理の陰影を掘り下げてきた作家である。本作でもその手腕は健在で、SF設定を借景としながら、登場人物たちの選択と葛藤を丁寧に追っていく。時間という不可逆なものを前に、人は何を守り、何と向き合うのか。ファンタジックな力が、かえって人間の脆さと強さを際立たせる構造になっています。第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作としての評価も、こうした普遍的なテーマへの真摯な取り組みが認められた結果でしょう。
既刊8巻、英語版も出版され海外にも読者を持つ本作。時間SF×心理劇という異色の組み合わせに、あなたもきっと心を揺さぶられるはずです。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作なんです。
水城せとなが描くのは、時間そのものを武器にした恋愛戦。ある日突然、主人公が手に入れたのは「時間を巻き戻せる力」。でもこれ、単なる便利能力じゃないんですよ。むしろ呪いに近い。好きな人との関係を完璧にするために何度も時を戻す。失敗を消して、最高の選択肢を選び続ける。そうやって手に入れた「完璧な関係」は、本当に愛と呼べるのか。相手は自分の本当の姿を知らないまま。積み重なるのは、二人だけの思い出じゃなくて、主人公だけが覚えている無数の「なかったこと」なんです。
この設定で怖いのは、読んでいるうちに「自分だったらどうする?」って本気で考えてしまうところ。誰だって失敗した瞬間をやり直したいと思ったことがあるでしょう。でも水城せとなは、その願望の先にある地獄を容赦なく見せてくる。巻き戻せば巻き戻すほど、主人公は相手から遠ざかっていくんです。
心理描写の解像度が異常に高い。登場人物の顔つきが一コマごとに変わる。笑っているのに目が笑っていない瞬間とか、言葉と表情が矛盾している場面とか、人間の「言えないこと」を絵だけで語ってくる。SFの皮を被った、究極に残酷な人間ドラマです。
既刊8巻。一気読み必至ですよ。
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よくある質問
『世界で一番、俺が〇〇』は全何巻?
現在8巻まで刊行中です。