『世田谷イチ古い洋館の家主になる』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
世田谷区に残る築100年超の洋館。その持ち主となった主人公が直面するのは、建物の維持管理という現実だ。老朽化した設備、予想外の修繕費、そして地域との関わり。ただ住むだけでは済まない、古建築を「守る」ことの重さが、日常の細部を通じて浮かび上がる。取り壊すか、残すか。答えは簡単には出ない。
山下和美は『海街diary』『おひっこし』で、場所と人の結びつきを丁寧に描いてきた作家である。本作もその系譜上にありながら、描く対象は「建物そのもの」だ。洋館という文化財的価値を持つ存在を前に、所有者が何を考え、どう行動するか。美化された郷愁ではなく、固定資産税や修理業者との交渉といった生々しい現実が、この作家らしい温度で語られている。建築保存という社会的テーマを、一人の人間の物語として落とし込む手腕は確かです。
グランドジャンプ連載、既刊3巻。「残すこと」の意味を問いかける、静かで力強い作品です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊3巻。
山下和美が描く、世田谷の片隅で始まる静かな革命の物語なんです。
古い洋館を相続した主人公が、取り壊すか残すかの選択を迫られる。そこから始まるのは、ただの不動産相続劇じゃない。建物に刻まれた歴史、そこに暮らした人々の記憶、そして今を生きる地域の人たちの想い。それらが幾重にも重なり合って、一軒の家が「誰のものか」という問いを突きつけてくるんです。
『海街diary』『おひっこし』で日常の機微を繊細に掬い上げてきた山下和美が、今度は「建築」という器を通して人間を描く。老朽化した洋館をどう守るか、どう活かすか。そのプロセスで浮かび上がるのは、効率や採算だけじゃ測れない、場所と人との関係性なんですよ。
地域活性化という言葉が軽く響く時代だからこそ、この作品の誠実さが際立つ。補助金の話、建築基準法の壁、近隣との調整。リアルな困難を一つひとつ丁寧に描きながら、それでも「残したい」と願う人々の熱が、ページから伝わってくる。
答えが一つじゃない問いに向き合う人たちの姿が、読後もずっと心に残るんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『世田谷イチ古い洋館の家主になる』は全何巻?
全3巻で完結済みです。