ヴォイニッチホテル』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

南国の孤島に建つ奇妙なホテルを舞台に、様々な事情を抱えた客と従業員たちが織りなす群像劇。殺人犯、マフィア、謎めいた過去を持つメイド——誰もが何かから逃れるように、あるいは何かを求めてこの島へ辿り着く。日常と非日常の境界が曖昧に溶け合い、ブラックユーモアと不穏な空気が静かに漂う。ここでは死も、犯罪も、恋も、等しく島の風景の一部となる……。

道満晴明が「ヤングチャンピオン烈」に連載し、第1回ヤングチャンピオン烈賞を受賞した本作は、一見のんびりとしたリゾート地の空気を纏いながら、その実、人間の暗部と滑稽さを静かに炙り出していく。コメディとホラー、ロマンスとミステリーが不思議なバランスで同居し、読者を煙に巻くような語り口が独特の読後感を生む。スライス・オブ・ライフの体裁を取りながらも、そこに描かれるのは決して穏やかなだけの日常ではない。登場人物たちの奇妙な佇まいと、何気ない会話の裏に潜む不穏さが、このホテルという閉じた舞台を特異な空間へと変えていきます。

全3巻という短さの中に、道満晴明の作家性が濃密に詰め込まれた一作です。読み終えた後、あなたもこの島の空気を忘れられなくなるでしょう。

まだ読んでいないあなたへ

全3巻で完結してるんです。

南国の孤島にあるヴォイニッチホテル。ここで働くメイドたちは全員、口をバッテンに縫い合わされています。喋れないんです。で、泊まりに来る客がまた一癖も二癖もある連中ばかり。元殺し屋、死んだ恋人を引きずる男、過去を消したい女――それぞれが何かから逃げるように、あるいは何かを探すようにこの島へたどり着く。

普通のホテルものだと思ったら大間違いなんですよ。殺人が起きても警察は来ない。死体が消えても誰も騒がない。この島には島のルールがあって、メイドたちは黙々と血を拭き、ベッドメイクをして、何事もなかったかのように朝食を運ぶ。その異様な日常が、妙に心地いい。

道満晴明が描くのは、善悪の境界が溶けた世界なんです。誰が被害者で誰が加害者なのか、そもそもその区別に意味があるのか。登場人物たちはみんなどこか壊れていて、でもその壊れ方が愛おしく見えてくる。ブラックなユーモアの中に、人間の孤独とか救いとか、そういうものがぽろっと顔を出す瞬間があるんです。

絵も独特で、丁寧なのに不穏。美しいのに不気味。この空気感は読まないと絶対に伝わらない。

たった3巻です。一気に読める。読み終わったあと、もう一度最初から読みたくなる。そういう漫画なんですよ。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ヴォイニッチホテル』は全何巻?

全3巻で完結済みです。