『ヴィンランド・サガ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
11世紀初頭、ヴァイキングの時代。幼い頃に父を殺され、復讐の炎に身を焦がす少年トルフィンは、父の仇である傭兵団長アシェラッドの部下として戦場を駆ける。憎しみを糧に生きる彼の前に、やがて「本当の戦士とは何か」という問いが立ちはだかる……。
幸村誠といえば『プラネテス』で宇宙のゴミ拾いという地味な仕事に人間ドラマを宿らせた作家だが、本作では11世紀の北欧という舞台で、暴力の連鎖とそこからの解放という普遍的なテーマに挑んでいる。アフタヌーン連載作品らしい重厚な構成力と、ヴァイキング時代の戦闘を再現する圧倒的な作画。復讐に駆られた少年が、奴隷に落ち、やがて「戦わない強さ」へと至る長大な物語は、単なる歴史アクションではなく、人間の成長と救済を描く青年漫画の到達点だ。手塚治虫文化賞新人賞受賞、アニメ化、実写映画化と、国内外で評価される理由は、この作品が持つ普遍性にある。
既刊29巻。まだ読んでいないなら、今すぐ手に取ってください。
まだ読んでいないあなたへ
29巻を超える長編なのに、なぜこんなにも途中で投げ出せないのか。
11世紀の北欧を舞台に、一人の少年が父の仇を討つため、その仇と共に旅をするんです。刃を交えるわけでもなく、憎しみを秘めたまま同じ船に乗り、戦場を駆け抜ける。この関係性が、もう尋常じゃない。復讐に生きると決めた人間の目が、どれほど空虚で、どれほど恐ろしいか。幸村誠の筆は、その空虚さを容赦なく突きつけてくるんです。
バイキングの戦闘シーンは圧巻です。斧が肉を裂く音が聞こえてくるような精緻な作画で、ただの活劇では終わらない。血を流すことの重さ、奪うことの意味が、一撃ごとに刻まれていく。でもこの作品の本当の凄みは、戦いの先にあるんです。
主人公は気づいてしまうんです。復讐を遂げても、父は戻らない。奪われた温もりは、どれだけ血を流しても埋まらない。そこからの展開が、この漫画を唯一無二にしている。彼は「本当の戦士」とは何かを探し始める。剣を置くことこそが強さなのか。それとも、まだ振るうべき理由があるのか。
手塚治虫文化賞を受賞し、アニメ化され、世界中で読まれている理由が、読めば分かります。歴史漫画でありながら、現代を生きる私たちの心臓を直接殴ってくる。復讐、戦争、喪失。答えのない問いに、幸村誠は真正面から挑んでいるんです。
一度手に取ったら、最後まで追いかけずにはいられない。既刊29巻、この重さを受け止めてください。
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よくある質問
『ヴィンランド・サガ』は全何巻?
全29巻で完結済みです。