『ワンナイト・モーニング』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
一夜限りの関係。そこから始まる朝は、どんな色をしているのだろう。奥山ケニチが『ヤングキング』で2012年から描き続ける本作は、偶然の出会いから生まれた一晩の情事と、その後に訪れる朝を起点に、現代を生きる男女のリアルな感情を掬い取っていく。既刊14巻。
奥山ケニチといえば、人間ドラマを丁寧に紡ぐ作風で青年誌読者から支持を集めてきた作家だ。本作の特徴は、一夜限りという設定を安易なドラマの起点に留めず、そこに至るまでの孤独や欲望、翌朝の気まずさや予想外の感情の揺れまでを、過剰な演出なしに描き切る点にある。登場人物たちは誰もが完璧ではなく、ときに弱さを抱え、ときに身勝手で、それでも誰かとつながりたいと願っている。奥山が描くのは、瞬間的な関係の中にこそ露わになる、人間の本質なのです。
10年以上続く長期連載でありながら、一話一話が持つ緊張感は色褪せない。夜と朝の境界線で揺れる感情に、あなたも立ち会ってみてください。
まだ読んでいないあなたへ
2012年から12年以上、読者を離さない。
『ワンナイト・モーニング』というタイトルから想像するものと、実際に描かれているものの間には深い溝があるんです。これは一夜限りの関係を都合よく美化した物語でも、刺激だけを追い求める話でもありません。むしろ、たった一晩だけのはずだった出会いの後に残される、消せない痕跡と向き合う人々の物語なんです。
朝が来て、それぞれが日常に戻る。でもその瞬間から、何かが確実に変わってしまう。誰かの体温を知ってしまったこと、普段は見せない素顔を見てしまったこと、ほんの数時間だけ本音で話してしまったこと。それらは思っているより重くて、簡単には忘れられないんですよ。
奥山ケンイチが描くのは、SNSで簡単に繋がれる時代だからこそ余計に複雑になった、人と人との距離感です。近づきたいけど近づけない、離れたいけど離れられない。既刊14巻、その全てで違う形の「朝」が描かれていて、どの物語も他人事じゃない生々しさがあります。
セリフの一言一言が、妙にリアルで刺さるんです。誰もが一度は心の中で考えたことがあるような言葉、でも口には出せなかった本音が、登場人物たちの口から自然に零れ落ちる。だから読んでいて息苦しくなる場面もあるし、思わず目を逸らしたくなる瞬間もある。それでもページをめくる手が止まらないのは、そこに嘘がないからなんです。
大人の関係を描いた作品は数あれど、ここまで「その後」を真正面から見つめた作品は珍しい。一晩で終わるはずだったものが、人生を変えてしまうこともある。それを知っているあなたにこそ、読んでほしい作品です。
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よくある質問
『ワンナイト・モーニング』は全何巻?
現在14巻まで刊行中です。