『レッド』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
1969年、学生運動が最も激しく燃え上がった時代。主人公は革命を信じ、仲間とともに過激な闘争へと突き進んでいく。理想と暴力の狭間で揺れ動く若者たちの姿が、冷徹な筆致で描かれる。やがて彼らの運動は、誰も予想しなかった方向へと転がり落ちていく……。
『イブニング』に連載された本作は、2010年の文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した山本直樹の代表作です。社会的・政治的テーマを正面から扱ってきた著者が、あの時代の「熱」と「狂気」を、驚くほど淡々とした絵柄で描き切った。革命に身を投じた若者たちの心の動きを、感傷を排して見つめる視線は、読む者に問いを突きつけます。彼らは何を信じ、何に裏切られたのか。政治的混乱の渦中で、若者たちの葛藤はどのように変質していったのか。既刊8巻に凝縮されたドラマは、単なる歴史の再現ではなく、現代にも通じる普遍的な問題を浮かび上がらせています。
2014年には映画化もされ、海外でも翻訳された本作。あの時代を知らない世代こそ、手に取るべき一冊です。
まだ読んでいないあなたへ
70年代、日本で実際に起きた「あの事件」を描いた8巻完結作品です。
革命を夢見た若者たちが、いつの間にか仲間を疑い、裁き、やがて取り返しのつかない場所へ転がり落ちていく。この漫画が恐ろしいのは、登場人物の誰一人として「悪人」として描かれていないことなんです。理想に燃え、世界を変えたいと願った普通の若者たちが、なぜあそこまで追い詰められたのか。一つひとつの選択は小さく、けれど確実に破滅への階段を降りていく過程が、息苦しいほどの解像度で描かれています。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、2014年には映画化もされた本作。山本直樹が積み重ねた膨大な取材と史実への敬意が、ページの隅々まで行き渡っているんです。セリフの一つひとつ、表情の陰影、沈黙の重さ。すべてが当時の空気を再現し、読者を1970年代の日本へ連れ戻します。
これはエンターテインメントではなく、記録なんです。人間が理想を持つことの尊さと、それが歪んでいく恐怖を同時に突きつけられる。読後、あなたは間違いなく考え続けることになります。正しさとは何か、信念とは何か、仲間とは何かを。
既刊8巻。重いけれど、読まずにはいられない傑作です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『レッド』は全何巻?
全8巻で完結済みです。