リアル』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

バスケットボールと共に生きてきた若者たちが、事故や病によって車椅子の生活を余儀なくされる。それぞれに異なる過去と現在を抱えながら、彼らは車椅子バスケットボールという新たな舞台で再び立ち上がろうとする。失ったものの重さと、それでも前に進もうとする意志が交錯する——。

『SLAM DUNK』で高校バスケットボールの熱狂を描き、『VAGABOND』で剣の道を極める孤独を突き詰めた井上雄彦が、1999年から「週刊ヤングジャンプ」で連載を続ける本作は、障害者スポーツという題材に正面から向き合った作品です。第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、アメリカ、フランス、韓国などでも翻訳出版されるなど、国内外で高い評価を得ています。井上作品に共通する「人間の内面を徹底的に掘り下げる」という姿勢がここでも貫かれており、車椅子に乗ることで変わってしまった日常、周囲との関係、自己イメージの崩壊といった、障害を抱えた人々のリアルな葛藤が丁寧に描かれます。安易な感動物語に逃げず、彼らの苦悩と再生の過程を見つめ続ける視線の強度は、既刊16巻を数える現在もまったく衰えていません。

車椅子バスケの迫力あるプレーと、その背後にある人間ドラマの重層性。この両輪が、本作を唯一無二の作品にしています。

まだ読んでいないあなたへ

『SLAM DUNK』の井上雄彦が1999年から描き続けている、既刊16巻。

車椅子バスケを題材にしているんですけど、これ、スポーツ漫画じゃないんです。もっと奥が深い。自分の身体が、人生が、ある日突然変わってしまった人たちが、どうやってもう一度立ち上がるのか——いや、正確には「立ち上がる」という言葉すら使えない現実のなかで、どう生きるかを問い続ける物語なんですよ。

主人公の一人は、バイク事故で下半身不随になった元陸上選手。もう一人は、ある事情で自分の足で歩けない少女と向き合う青年。彼らが車椅子バスケと出会って変わっていく過程が、もう、痛いくらいリアルなんです。綺麗事じゃない。障害を「乗り越える」なんて簡単な話じゃなくて、毎日ぶつかって、逃げたくなって、それでも何かを掴もうとする。その葛藤を、井上雄彦は一コマ一コマに魂を込めて描いているんです。

第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しているのも頷ける。海外でも翻訳されて、障害者スポーツをテーマにした作品として評価されているんですけど、これ、障害の有無に関係なく、誰にでも刺さる作品なんですよ。人生が思い通りにいかないとき、自分の限界に直面したとき、それでも前を向くって何なのか。その答えが、ページの向こうで待っています。

1999年から連載中。20年以上かけて、作者が本気で向き合い続けている作品です。読めば分かる、この熱量。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『リアル』は全何巻?

現在16巻まで刊行中です。