『ラキア』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
矢島正雄が原作を手がけ、Boichiが作画を担当した『ラキア』は、宗教的シンボリズムと超常現象が交錯する物語だ。美しくも強靭な女性主人公が、奇妙な状況に巻き込まれながら家族にまつわる謎を追う。銃器が飛び交うアクション、キリスト教的モチーフが織り込まれたミステリー、そして悲劇的な運命。リアルな筆致で描かれる人間ドラマの向こうに、ロマンスの予感がちらつく……。
Boichiといえば『Sun-Ken Rock』や後の『Dr.STONE』で知られる、圧倒的画力の持ち主です。本作でも緻密な背景描写とダイナミックな動きが冴え渡り、国際的にも評価された作画センスが存分に発揮されている。一方、原作の矢島正雄は哲学的テーマを得意とする書き手であり、『サイレント・ワールド』などでもその手腕を見せてきました。この組み合わせが生んだのは、表層的なアクション漫画では終わらない、思索を誘う青年向け作品だ。第13回手塚治虫文化賞の受賞が、その質を物語る。
モーニング連載時から国内外で話題を呼び、アメリカ・フランス・ドイツなど各国で翻訳出版された本作。既刊5巻という分量で完結した物語は、無駄なく、濃密です。
まだ読んでいないあなたへ
手塚治虫文化賞を受賞した、たった5巻で完結した傑作があるんです。
矢島正雄とBoichiが組んだ「ラキア」は、美しい女性が銃を手に、奇妙な状況に巻き込まれていく物語。でもこれ、ただのアクション漫画じゃないんですよ。宗教的なモチーフが張り巡らされ、家族の絆が試され、一見バラバラに見える出来事が次第に一つの真実へ収束していく。読み進めるほどに「これ、そういうことだったのか」と背筋が凍る瞬間が何度も訪れるんです。
Boichiの圧倒的な画力が、この作品の空気を支配しています。リアルに描き込まれた人物の表情一つで、言葉にならない感情が伝わってくる。銃撃シーンの迫力、静寂の場面の緊張感、どのコマを切り取っても映画の1シーンのような密度なんですよ。
そして矢島正雄の脚本が容赦ない。主人公は強いけれど、その強さが必ずしも幸福につながらない。むしろ強いからこそ、誰かを守るために自分を犠牲にする選択を迫られる。コメディとドラマとミステリーが絶妙に配合されていて、笑った直後に胸が締め付けられる、そんな読後感が待っています。
5巻という短さが、逆にこの作品の密度を際立たせているんです。無駄なエピソードが一切ない。すべてのコマ、すべてのセリフが、最後の1ページに向かって収束していく。一気に読み切れる分量だからこそ、物語の全体像を俯瞰したときの衝撃が凄まじいんですよ。
海外でも高く評価され、手塚賞まで受賞したこの作品を、まだ読んでいないのはもったいない。たった5巻です。今週末、時間を作ってみてください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ラキア』は全何巻?
全5巻で完結済みです。