『ポーの一族』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
18世紀から20世紀にかけて時を超え、不老不死の一族として生きる「ポーの一族」の物語。人間でもなく、完全な吸血鬼でもない彼らは、永遠の時間のなかで家族を、愛する者を、そして自分自身を見つめ続ける。バラ園の薫りと古城の陰影に彩られた世界で、少年たちは何を求め、何を失っていくのか……。
萩尾望都が1970年代に『別冊少女コミック』で連載したこの作品は、少女漫画というジャンルの可能性を根底から塗り替えました。『トーマの心臓』や『11人いる!』で知られる著者ですが、本作はその代表作の筆頭に挙げられる。永遠の命という設定を、単なるファンタジーの装置に留めず、孤独と喪失を描く手段として徹底的に使い込んだ点が圧倒的です。時代も場所も飛び越える構成、詩的でありながら無駄のない台詞回し、そして少女漫画の枠を超えた哲学的な主題。1976年には小学館漫画賞を受賞し、英語版も刊行されるなど、国際的な評価も確立しています。
既刊5巻。半世紀前の作品でありながら、今なお「少女漫画の最高峰」として語り継がれる理由を、ぜひご自身で確かめてください。
まだ読んでいないあなたへ
1972年、日本の少女漫画が、突然変異を起こしたんです。
永遠に年を取らないバンパイアの少年が、18世紀から20世紀まで、時代を超えて彷徨い続ける。その孤独は、あなたが想像する吸血鬼のイメージを完全に裏切ります。ゴシックホラーの衣を借りながら、萩尾望都が描いたのは「永遠に生きること」の残酷さそのものでした。
愛する人は必ず老いて死んでいく。自分だけが少年のまま、何百年も見送り続ける。その痛みを、美しい絵柄と詩的なコマ割りが、まるで古い写真のように静かに差し出してくるんです。派手なアクションも、わかりやすい悪役もいない。ただ、時間だけが容赦なく流れていく。
小学館漫画賞を受賞し、英語版も出版され、海外でも評価されたこの作品。『11人いる!』『トーマの心臓』を生んだ作家が、少女漫画という枠を完全に超えて到達した場所がここにあります。既刊5巻という長さも、永遠を描くにはむしろ短いと感じるかもしれません。
「永遠に生きたい」と一度でも思ったことがあるなら、この物語は、あなたにその願いの本当の重さを教えてくれます。1970年代の作品とは思えない普遍性で、今も読者の心を掴んで離さないんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ポーの一族』は全何巻?
全5巻で完結済みです。