ホーリーランド』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

いじめられっ子の高校生・神代ユウは、居場所を失い夜の街を彷徨う日々を送っていた。偶然ボクシングの教本と出会い、独学でワンツーを習得した彼は、路上で不良に絡まれた際、初めて拳を振るう。勝利の快感。恐怖と陶酔。ユウは「強さ」を求めて夜の街に立ち続けるようになるが、そこには本物のストリートファイターたちが待ち構えていた……。

森恒二が「ヤングアニマル」で2000年から連載した本作は、ただの格闘技漫画ではない。路上の喧嘩を題材にしながら、その実、孤独な少年の自己探求を描いた異色の青春譚だ。特筆すべきは、技の描写の徹底したリアリズムである。ボクシング、空手、キックボクシング——各格闘技の理論と実践が、教本を読み込むような緻密さで描かれる。だが本作の核心は「強さ」の定義にある。腕力ではなく、自分自身と向き合う覚悟こそが真の強さだと、ユウは戦いを通じて学んでいく。2005年には第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。既刊18巻という長さの中で、少年は確実に変わっていきます。

夜の街は、弱者が強者になるための教室ではない。自分が何者かを知るための、残酷で優しい場所です。

まだ読んでいないあなたへ

弱いって、罪なんですか。

いじめられっ子の高校生・神代ユウが夜の街に居場所を求めた時、拳しか答えがなかったんです。ボクシングの教本を片手に、誰もいない公園でシャドーボクシングを繰り返す。たったそれだけで、彼は「夜の街に立てる自分」を手に入れたんです。でも、拳を手に入れた瞬間から、もっと大きな孤独が始まるんですよ。

この漫画、格闘技漫画の顔をしているけれど、本質は全く違うんです。殴り合いの向こうにあるのは「居場所がない人間が、どうやって自分の立つ場所を見つけるのか」という問いなんです。ユウが路上で出会う相手は、全員が何かを失った人間ばかり。空手の達人も、ケンカ屋も、誰もが昼の世界に居場所がなくて、夜の街で生きている。彼らとの出会いが、ユウを変えていくんです。

森恒二が描く格闘シーンは、派手な必殺技も超人的な動きもありません。ワンツー、ストレート、ローキック。技術書に載っている当たり前の動きが、どう相手の意識を崩すのか、どの距離でどう体を使えば効くのか。その解像度の高さが、読む者の心臓まで響いてくるんですよ。強くなるって、特別な才能じゃなくて、たった一つの技を本気で磨くことなんだって気づかされるんです。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、映画化もされた本作。既刊18巻、海外でも支持される理由は、この作品が「弱さ」を否定しないからなんです。強くなっても孤独は消えない。それでも拳を握る理由を、ユウは探し続けるんです。

夜の街に立つ彼の姿を、あなたも見届けてください。

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よくある質問

『ホーリーランド』は全何巻?

全18巻で完結済みです。