『ホムンクルス』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
高級車で路上生活を送る元エリートサラリーマン・名越進。新宿の公園と高級ホテルの狭間で曖昧な日々を送る彼は、医学生から奇妙な実験への参加を持ちかけられる。頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術——古来より「第六感が開眼する」と信じられてきた禁断の施術だ。左目だけで人を見ると、そこには歪んだ人体が映る。
山本英夫といえば『殺し屋1』で知られる作家だが、本作は暴力描写ではなく、人間の内面を"視覚化"する独自の手法で勝負している。名越が見る異形の姿——それは相手の心の傷、トラウマ、抑圧された欲望が具現化したものだ。ホームレスの男は植物に覆われ、女子高生は顔面が崩壊し、誰もが何かを隠している。この設定を単なるオカルトに留めず、精神分析の枠組みで徹底的に掘り下げる構成が見事です。名越自身もまた観察する側から観察される側へと転じ、やがて物語は「他者を通して自己を知る」という根源的な問いへ向かっていく。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞も納得の完成度だ。
既刊15巻、ビッグコミックスピリッツ連載。人間の内面を抉る残酷さと優しさが同居する、青年漫画の到達点です。
まだ読んでいないあなたへ
第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。
頭蓋骨に穴を開けたら、人の心が見えるようになった——そんな医学的根拠ゼロの実験を、大金と引き換えに受けてしまった男の話なんです。目覚めた主人公が街で見かけた人々は、もう人の姿をしていない。誰かは巨大な鳥、誰かは砕けたガラスの塊、誰かは真っ黒な影。その異形こそが、相手の心の傷や歪みが可視化された姿だと気づいた瞬間から、彼の日常は音を立てて崩れ始めます。
この作品の怖さは、グロテスクな描写じゃないんです。見えてしまった他人の心と向き合うたび、自分の中にある醜い部分まで引きずり出されていく、その容赦のなさ。読んでいると「もし自分の心が他人に見えたら、どんな姿になるんだろう」って、考えずにいられなくなるんですよ。
ビッグコミックスピリッツで2003年から2011年まで連載された、既刊15巻。2008年には映画化もされた話題作です。著者の山本英夫は『カイジ』『アカギ』で人間心理の極限を描き続けてきた作家ですが、この作品はギャンブルとは違う次元で、人間の内面を抉ってきます。
誰かを助けようとして、自分が壊れていく。見たくないものを見せられ続けて、正気と狂気の境界が溶けていく。ページをめくる手が震えるのに、目を逸らせない。そんな読書体験、他にないんです。
一度読んだら、街を歩く人の見え方が変わります。
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よくある質問
『ホムンクルス』は全何巻?
全15巻で完結済みです。