ペンと手錠と事実婚』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

刑事と高校生が事実婚——それだけで充分におかしいのに、馴れ初めが「証人保護」というから、話はさらにややこしい。犯罪に巻き込まれた女子高生を守るため、刑事の男が偽装結婚で身元を隠す。だが偽装のはずが、日常を共にするうちに本物の関係へと転がり始める。職業も年齢も立場も違う二人の、ズレにズレた共同生活。これはミステリーなのか、ラブコメなのか……。

原作を手がける沢木真一は、ミステリー小説の分野で手腕を発揮してきた書き手だ。作画のガス山タンクは青年誌の読者には馴染み深く、キャラクターの機微を繊細に描くことで定評がある。この組み合わせが、本作では絶妙に機能している。犯罪の影を背景に置きながら、前面に出すのは事件そのものではなく「二人の距離感」という日常の謎です。守る側と守られる側という縦の関係が、やがて横に並ぶまでの曲線を、コミカルかつ緊張感を持って描き切る筆致は巧みとしか言いようがない。ヤングアニマル連載作ならではの、少し大人びた空気感も心地いい。

英語版が海外でも刊行され、既に6巻まで刊行されている本作。刑事モノでもなく、純粋な恋愛モノでもない、この絶妙な立ち位置をぜひ味わってください。

まだ読んでいないあなたへ

刑事と高校生が事実婚する。

いや待ってください、これ犯罪じゃないんです。ある事件の重要証人になってしまった女子高生を守るため、担当刑事が取った手段が「籍を入れる」だったという、もう設定からして規格外なんですよ。

ミステリー小説で鳴らす沢木真一が原作、青年漫画界の実力派ガス山タンクが作画という布陣で描かれるのは、とにかく異常な日常なんです。朝起きたらそこに刑事がいる。学校から帰ったら捜査の話をされる。でも二人の間には何もない。何もないはずなのに、同じ屋根の下で暮らすうちに、言葉にできない何かが確実に積み重なっていくんですよね。

ミステリーとしてのサスペンスもちゃんと効いてます。証人保護という名目があるから成立している関係なのに、事件が解決したらこの奇妙な共同生活は終わる。それがいつなのか、読者にも二人にもわからない。その期限の見えなさが、妙な切なさを生んでるんです。

海外でも英語版が出るほど注目されてる理由がわかります。設定の突飛さに反して、描かれるのは驚くほど誠実な人間関係なんですよ。既刊6巻、ヤングアニマルで連載中。

この距離感、クセになります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ペンと手錠と事実婚』は全何巻?

現在6巻まで刊行中です。