『プリンセスメゾン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
26歳の会社員・沼越幸は、賃貸に家賃を払い続けることに疑問を抱き、一軒家を買おうと決意する。年収300万円台、独身女性。現実的に考えれば無謀な挑戦だが、彼女は物件情報を集め、不動産屋を巡り、ローン審査に挑んでいく。理想の住まいを手に入れるために、日常のすべてが変わっていく……。
池辺葵は日常生活を描くことに長けた作家だが、本作は「家を買う」という一点に焦点を絞った構成が秀逸です。物件の間取り図、ローンの金利計算、駅からの距離といった実務的なディテールを丁寧に描きながら、それが主人公の人生選択そのものとして立ち上がる。小学館のヤワラカスピリッツで連載され、第1回ヤングスピリッツ大賞を受賞したのも納得の完成度でしょう。女性が一人で不動産を買うことの困難と希望を、説教臭さなしに、ただ淡々と描いていく手腕は見事です。
既刊6巻。2020年には映画化もされ、台湾・韓国・フランスでも翻訳出版されました。家を買うかどうか迷っている人にも、まだ考えたことのない人にも、等しく刺さる一作です。
まだ読んでいないあなたへ
26歳女性の人生最大のプロジェクトは、家を買うこと。
賃貸暮らしの沼田さんが目指すのは、中古でも、狭くても、誰になんと言われても構わない。自分の城を、自分のお金で手に入れることなんです。「いつか」じゃなくて「今」動く。年収300万円台で住宅ローンをどう組むか、物件情報の見方から内見時のチェックポイント、駅からの距離と日当たりのトレードオフまで、全部が本気の選択です。
池辺葵が描くのは、誰かに守ってもらうための「お姫様」じゃない。自分で自分の居場所を築く「プリンセス」の物語なんですよ。物件を見て回るたび、沼田さんの目つきが変わっていく。何を譲れて、何は譲れないのか。理想と現実の間で揺れながら、自分の輪郭がくっきりしていくんです。
不動産用語の意味を調べるシーン、間取り図を眺める夜、預金通帳と向き合う瞬間。地味だけど、こんなに痛切でこんなに眩しい日常があったのかと思い知らされます。
これは家探しの記録じゃなくて、ひとりの女性が自分の人生を自分で決める過程そのものなんです。既刊6巻、第1回ヤングスピリッツ大賞受賞作。読み終えたあと、あなたも自分の「居場所」について考えずにはいられなくなります。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『プリンセスメゾン』は全何巻?
全6巻で完結済みです。