フリージア』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

「復讐代行」が合法化された日本。主人公は、依頼者に代わって報復を執行する武装エージェントとして、銃を手に殺しの現場へ向かう。国家が認可した暴力システムの中で、彼は引き金を引き続ける。だが、その果てに待つものは何か――。

『エンジェル伝説』で不良漫画の文脈を書き換えた松本次郎が、小学館『IKKI』誌上で放った本作は、復讐という行為を社会制度として組み込んだ架空の日本を舞台に、暴力の連鎖と人間の倫理観を問い直す異色作です。第9回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞し、2007年には映画化もされた。報復の是非を問うだけでなく、それを職業とする者の精神がどう磨耗していくのかを冷徹な筆致で描き、読者に不穏な問いを投げかけ続けます。

既刊12巻。暴力描写の先にある虚無と倫理の境界を見据えたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。

この一文が、この作品の異質さを物語っています。

合法化された「復讐代行」という設定だけ聞くと、勧善懲悪のカタルシスを期待するかもしれません。でも『フリージア』は、その真逆を突きつけてくるんです。主人公は復讐を請け負う側の人間。彼は依頼された相手を殺すことで生計を立てている。ただそこに、正義も悪も、スカッとする痛快さも一切ない。あるのは、復讐する者もされる者も、誰もが抱える理不尽と喪失だけなんです。

この作品が恐ろしいのは、読んでいるうちに自分の倫理観が揺さぶられることです。復讐は許されるのか。暴力の連鎖はどこで止まるのか。答えの出ない問いを突きつけられながら、ページをめくる手が止まらなくなる。

松本次郎の描く世界は、暴力描写も心理描写も容赦がありません。でもそれは決して刺激目的じゃない。人間がどこまで壊れて、それでもなお生きようとするのか——その生々しさを描ききるための必然なんです。

既刊12巻。読後、あなたの中の「正しさ」の輪郭が、確実に変わります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『フリージア』は全何巻?

全12巻で完結済みです。