『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
病理医・岸京一郎は、病院の地下にある病理診断科で、患者の生死を左右する「診断」という仕事に向き合っている。外科医のように華やかな脚光を浴びることはない。だが、彼の下す病理所見こそが、治療方針を決定し、患者の命運を分ける。冷徹なまでに論理的で、時に傲岸とも映る物言いで周囲を翻弄する岸だが、その眼差しの先にあるのは常に「正しい診断」であり、患者の未来だ。臨床医たちとの衝突、病理医という職業への無理解、そして命を巡る葛藤。医療の最前線ではなく、その「裏側」で静かに戦う男の姿がここにある……。
草水敏(原作)と恵三朗(作画)のコンビが『アフタヌーン』で2014年から連載を開始した本作は、第42回講談社漫画賞一般部門を受賞し、2016年にはドラマ化・アニメ化も果たした。医療漫画というジャンルにおいて、病理医という職種にスポットを当てた点が画期的です。華やかな手術シーンではなく、顕微鏡を覗き、組織標本と対峙する地道な作業。その静かな緊張感を、恵三朗の繊細な作画が見事に描き出している。岸というキャラクターの造形も秀逸で、毒舌と傲慢さの裏に透ける職業倫理と人間性が、読者を惹きつけて離さない。
既刊30巻を数える本作は、医療の「見えない部分」を可視化した傑作です。病理医という存在を知るだけでも、医療への見方が変わるでしょう。
まだ読んでいないあなたへ
既刊30巻、2014年から続く医療漫画の金字塔。
病理医って知ってますか?患者と直接会わず、顕微鏡で組織を見て病気を診断する医者なんです。手術中に「これ、がんですか?良性ですか?」って検体が届いて、15分で答えを出す。その判断一つで患者の人生が変わる。でも現場の医師からは「裏方」扱いされがちで、患者本人はその存在すら知らない。そんな日の当たらない職業を、ここまで熱くドラマチックに描いた作品は他にないんです。
主人公の岸京一郎は天才的な腕を持つ病理医で、口は悪いし協調性ゼロ。でも彼が顕微鏡を覗いて導き出す診断は、何人もの命を救うんです。臨床医が見落とした病変を指摘し、誤診を正し、時には医療システムそのものに噛みつく。「患者のため」という一点だけは絶対に譲らない姿勢が、読んでいてたまらなく痛快なんですよ。
この漫画の凄いところは、医療現場のリアルを容赦なく描き切っているところ。病院内の派閥争い、診療報酬の問題、医師と患者の認識のズレ。綺麗事じゃない、現実の医療がそこにあるんです。でも決して絶望的じゃない。岸という一人の病理医が、その複雑なシステムの中で患者を救うために奔走する姿が、読む者の胸を打つんです。
講談社漫画賞受賞、アニメ化・ドラマ化もされた実力作。医療漫画は数あれど、病理医という職業にここまで光を当てた作品は他にありません。命を預かる仕事の重さと、それでも人を救おうとする人間の強さを、ぜひ体感してください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』は全何巻?
現在30巻まで刊行中です。