フラジャイル』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

病理医。臨床医が診断を下すその根拠を、顕微鏡越しに「断定」する医者だ。岸京一郎は、その道を極めた天才であり、傲岸不遜な変人でもある。患者と直接向き合わない彼らの仕事は、病院内で地味な存在と見なされがちだが、岸の目に映る「真実」は、時に臨床医の判断を覆し、患者の命運を左右する。医療現場の裏側で静かに繰り広げられる、診断という名の戦い。その最前線に立つ男の姿を、本作は鮮やかに描き出していく……。

草水敏とサブロー・メグミのタッグが『Afternoon』で送り出したこの医療漫画は、2011年の連載開始以来、既刊30巻を数える長期シリーズとなった。第17回手塚治虫文化賞を受賞し、2016年にはProduction I.G制作でアニメ化、さらに同年には実写映画化も果たしている。病理医という、一般にはほとんど知られていない職種にスポットを当てた点が最大の特徴です。岸京一郎というキャラクターの造形が秀逸で、その尖った言動と卓越した技術のコントラストが物語に緊張感を与えている。医療現場のリアリティと人間ドラマが交錯し、単なる職業紹介に留まらない深みを持った作品となっているのです。

病理医の存在を知れば、医療の見方が変わる。そんな体験を、この作品は約束してくれます。

まだ読んでいないあなたへ

既刊30巻、手塚治虫文化賞受賞。

医療漫画の金字塔です。

病理診断医って知ってますか?患者さんに会わない、表舞台に立たない、でも診断の最終決定を下す医師。この漫画の主人公は、その病理診断医なんです。派手な手術シーンも、劇的な救命エピソードもない。でも、顕微鏡で見た細胞のわずかな違いを読み取り、「この人は助かる」「この人には別の治療が必要だ」と判断する。その一言で、他の医師たちの動きが変わるんです。

主人公の岸は、圧倒的に優秀で、容赦なく正論をぶつけます。「なぜこの検査をしなかった」「この診断は間違っている」。周りからは煙たがられる。でも彼が診断した患者さんは、確実に救われていくんですよ。そのプライドと孤独と、それでも譲れない「正しい医療」への執着が、読むほどに胸に刺さってくる。

医療現場のリアルが、ここまで解像度高く描かれた作品は珍しいです。病院の力学、医師同士のプライド、予算の問題、患者と家族の葛藤。そのすべてが絡み合う中で、岸はただひたすらに「正しい診断」を追い求める。彼が何を守り、何と戦っているのか、読み進めるうちに見えてくるものがあるんです。

アニメ化も映画化もされた作品。でも、この熱量は漫画でしか味わえません。30巻、一気に読んでください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『フラジャイル』は全何巻?

現在30巻まで刊行中です。