フダンシズム』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

「腐男子」という言葉がまだ市民権を得ていなかった2011年、スクウェア・エニックスの『ヤングガンガン』で連載が始ったのが本作だ。主人公は男子高校生でありながらBL(ボーイズラブ)を愛する、いわゆる腐男子。女装趣味も併せ持つ彼が、学園生活の中で巻き起こすドタバタを描いたコメディである。腐女子文化を扱った作品は数あれど、腐男子を正面から取り上げた青年誌連載作品は当時としては異色の存在だった。

Morishigeは本作以降も『Fudanshiful!』で腐男子をテーマにした作品を手がけており、このジャンルにおける先駆者的な位置を確立している。本作の特徴は、ニッチな趣味を持つ主人公を単なるギャグの道具にせず、彼の日常と内面を丁寧に描いている点だ。女装やコスプレといった要素も、単なるお色気サービスではなく、キャラクターの個性や人間関係を掘り下げる装置として機能している。腐男子・腐女子コミュニティで注目を集めたのは、当事者たちの「あるある」を的確に捉えた描写によるものだろう。

既刊7巻。2010年代前半のオタクカルチャーを記録した貴重な一作として、今読み返す価値があります。

まだ読んでいないあなたへ

男子高校生が、BLにハマる。

これ、笑い事じゃないんですよ。主人公の坂口りょうは普通の高校生なんですが、ひょんなことから腐女子の世界を知ってしまって、気づけば同人誌即売会に足を運び、アニメの男キャラ同士のカップリングで脳内会議を開く日々。でも周りにカミングアウトできるわけもなく、学校では必死に隠してるんです。

この作品のすごいところは、腐男子の葛藤をここまで解像度高く描いてるとこなんですよ。「男なのにBL好きって変かな」って悩みながらも、好きなものへの熱が止まらない。そのジレンマと、でも本気で作品語りたいっていう衝動が、ページごとに伝わってくる。笑えるんだけど、どこか切ないんです。

周りのキャラも濃い。腐女子の同級生や、同じく隠れ腐男子の仲間が出てきて、オタク特有のあるあるネタが炸裂します。コスプレ回とか、即売会の修羅場とか、知ってる人はニヤリとするし、知らない人は「そんな世界があるのか」って新鮮な驚きがある。

Morishigeさんは続編の『Fudanshiful!』も描いてるんですが、この『フダンシズム』が原点。腐男子というニッチなテーマを、ここまでエンタメとして成立させた功績は大きいんです。

既刊7巻。好きなものを好きって言えない気持ち、わかる人には刺さります。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『フダンシズム』は全何巻?

全7巻で完結済みです。