『ビジャの女王』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
1916年、第一次世界大戦下のフランス。北部の小さな町ビジャを占領したドイツ軍に対し、住民たちは地下に張り巡らされた坑道を使った抵抗を開始する。指揮を執るのはエミリエンヌ・モロー、かつて坑夫だった女性だ。武器も食料も乏しい中、彼女たちは知恵と勇気で占領軍を翻弄していく。その戦いは、やがて「ビジャの女王」として語り継がれることになるのだが……。
森秀樹は『戦国武将列伝』などで歴史の転換点を描いてきた作家だが、本作では大戦という巨大な戦争の狭間で、一つの町に起きた"小さな戦争"に焦点を当てた。第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したのも頷ける。圧倒的な物量差を前に、住民たちは坑道という地の利を活かして抵抗する。その戦術の描写は緻密で、読み手は自然と彼女たちの視点に立たされる。占領軍の兵士たちも単なる悪役ではなく、命令に従う一人の人間として描かれ、戦争の不条理が浮き彫りになる。
既刊8巻、Comic Ran Twinsで連載中の本作は、史実をベースにした骨太な歴史劇です。戦時下の民衆史に興味がある方なら、見逃せない一作でしょう。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。
この受賞が示すのは、『ビジャの女王』が単なる歴史漫画ではないということなんです。森秀樹が描くのは、教科書に載らない人々の生と死。戦争の渦中で、誰かの「正義」が誰かの「悲劇」になる瞬間を、一切の誇張なく、容赦なく見せつけてくる作品なんですよ。
ページをめくるたびに息が詰まる緊張感。精緻に描き込まれた戦場の空気、人物の表情。この作家は「抵抗」という言葉の重さを知っているんです。声を上げることが、銃を取ることが、何を意味するのか。その覚悟と代償を、読者の胸に突きつけてくる。
既刊8巻、連載中。物語はまだ終わっていません。
歴史の荒波に翻弄されながら、それでも生きようとする人間の姿。美化しない、でも見捨てない。この作品には、そういう誠実さがあるんです。森秀樹の筆が刻むのは、忘れてはいけない記憶。
読み終えた後、あなたは確実に何かを考え始めます。それが歴史漫画の、本当の力なんですよ。
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よくある質問
『ビジャの女王』は全何巻?
現在8巻まで刊行中です。