バイオメガ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

西暦3005年、N5Sウイルスによる感染爆発が人類を襲い、世界は崩壊した。人工島「9JO」を駆ける合成人間ゾウイチは、感染者と化した人々が跋扈する荒廃した都市で、ひとつの使命を帯びて疾走する。バイクに跨り、巨大な銃を携え、彼が追うものとは――。

『BLAME!』で構築美と終末世界の融合を見せつけた弐瓶勉が、ウルトラジャンプで放った全6巻のバイオパンクSF。前作の無機質な巨大構造物から一転、本作では有機的な感染・変異の恐怖を軸に据えています。弐瓶作品に通底する圧倒的な描き込みと静謐な画面構成はそのままに、バイクアクションという動的要素が加わったことで、独特の緊張感が生まれている。崩壊後の世界を描くポストアポカリプスものは数多くあれど、ここまで徹底して人間性の境界を問い続ける作品は稀でしょう。ウイルス感染による変質と、合成人間という存在の対比が、生命とは何かという根源的なテーマを静かに浮かび上がらせます。

後に『シドニアの騎士』で大衆的な支持を得る弐瓶勉ですが、この中期作品にこそ、彼のSF作家としての本質が凝縮されています。既刊6巻、一気読み推奨です。

まだ読んでいないあなたへ

全6巻完結。

弐瓶勉が描く、終末世界とバイクとウイルス。

『BLAME!』『シドニアの騎士』で圧倒的な世界観を見せてくれた弐瓶勉が、今度はバイオハザード後の地球を舞台に選んだんです。人類の大半がウイルスで変異し、生き残った者たちが巨大企業の支配下で息をひそめる世界。そこを一台のバイクで駆け抜ける男がいる。

この作品の凄みは、圧倒的な画の密度なんですよ。崩壊した都市、歪んだ生命体、そして異様なまでにメカニカルな造形物——弐瓶勉にしか描けない、狂気と静謐が同居する風景が、見開きごとに視界を塗り潰してくる。セリフは驚くほど少ない。でもだからこそ、その沈黙の中で響くエンジン音と、ページをめくる指が止まらなくなるんです。

物語の核心には、ある「免疫」を持つ少女の存在がある。彼女を巡って動き出す陰謀、企業、そして人間の業。謎が謎を呼ぶ展開の中で、読者は何が正義で何が悪なのか、見失いそうになる。それでいい。この濁った世界では、白黒つけることこそが嘘なんですから。

全6巻という絶妙な長さで、弐瓶ワールドの入門としても最適です。一度足を踏み入れたら、あなたはこの静かな終末から目を離せなくなる。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『バイオメガ』は全何巻?

全6巻で完結済みです。