『ノラと雑草』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
家出少女ノラは、行き場を失った子どもたちが身を寄せ合う「雑草」と呼ばれる場所で暮らしている。虐待、貧困、搾取——社会の底辺で生きる彼女たちの日常は、優しさと残酷さが入り混じった、ぎりぎりの均衡の上に成り立っている。だが、その均衡はいつまでも続くわけではない……。
「モーニング・ツー」で2012年から2014年にかけて連載されたこの作品は、未成年者の性的搾取や家庭内暴力といった社会問題を正面から描き、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しました。社会派のテーマを扱う作家は少なくないですが、本作が優れているのは、問題提起に留まらず、登場人物たちの生々しい感情と選択を丁寧に追い続けている点です。彼女たちは被害者であると同時に、それぞれの意志を持って生きている。その複雑さを描ききる筆致が、この作品に深い余韻を残しています。
既刊4巻で完結したこの物語は、決して読後感が良いとは言えません。しかし、目を逸らしてはいけない現実がここにあります。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した作品が、なぜ全4巻で終わったのか。
この問いに向き合うことが、そのまま読書体験になるんです。
『ノラと雑草』は、モーニング・ツーで2012年から2014年まで連載された作品で、家出した子どもたちの日常を描いています。作者は社会問題を真正面から扱うことで知られる漫画家。ページをめくるたびに、私たちが目を逸らしがちな現実が静かに、しかし確実に突きつけられます。
虐待を受けた子が路上に出て、そこで何を見るのか。誰と出会い、どう生きようとするのか。この作品は「かわいそうな子どもの物語」として消費させてくれません。生きるために選ばざるを得なかった選択肢の一つひとつが、読んでいる自分の立ち位置を問い直してくるんです。
探偵という職業の人物も登場しますが、この人が何を探し、何を見つけるのか——それも含めて、この物語は安易な救済を差し出しません。全4巻という長さには、描き切るべきものを描き切った作家の決意が詰まっています。
優秀賞という評価は、面白さへの評価じゃないんです。目を背けたくなる現実に、それでも向き合った作品への敬意なんです。読後、あなたの中に何かが残ります。それは心地よいものではないかもしれない。でも、知らなければいけないことだったと、きっと思えるはずです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ノラと雑草』は全何巻?
全4巻で完結済みです。