『ドロップフレーム』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
映画を撮る。ただそれだけのことが、少年たちの関係を決定的に変えていく。高校生の彼らが手にしたカメラは、友情の記録装置であると同時に、互いの本音を暴き出す残酷な装置でもあった。撮る者と撮られる者、脚本を書く者と演じる者。創作という行為が進むにつれ、役割は固定され、立場は明確になり、言葉にできなかった感情が次第に表面化していく。フレームの向こうとこちらで、少年たちは何を見ているのか……。
成家慎一郎のこの作品は、第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞している。一見すると青春群像劇だが、その実態はもっと生々しい。映画制作という共同作業を通じて、友人同士の力関係や欲望の不均衡が露わになっていく過程を、この作者は容赦なく描き出す。Comic Rexに連載された本作は、少年誌の枠に収まりきらない人間関係の機微を扱いながらも、決して説教臭くならない。むしろ、登場人物たちの未熟さと残酷さをそのまま提示することで、読者に何かを考えさせる余白を残している。
既刊4巻。青春の輝きと醜さを同時に映し出すこの作品は、創作に関わったことがある人間なら、きっと胸に刺さるはずです。
まだ読んでいないあなたへ
文化庁メディア芸術祭新人賞受賞作。
映画を撮るって、こんなに痛いんだ。成家慎一郎が描く「ドロップフレーム」は、カメラを回す高校生たちの青春を、綺麗事抜きで叩きつけてくる全4巻完結作なんです。
何が凄いって、この作品、映画制作の「楽しさ」より先に「残酷さ」を見せてくるんですよ。仲間と撮り始めた映画のはずが、誰かの想いがズレて、誰かの本音が剥き出しになって、気づけば関係に亀裂が走っている。カメラのファインダー越しに見えるのは、仲間の顔じゃなくて、自分でも気づかなかった欲望だったりするんです。
「友情」を描きながら、その友情がいかに脆いか容赦なく描く。ロマンスの要素もあるけれど、それすら映画制作という熱病の前では歪んでいく。登場人物たちが何かを手に入れるために何を失うのか、その痛みが生々しくて目が離せません。
既刊4巻という短さも絶妙で、無駄な引き延ばしは一切なし。走り抜けるように物語が加速して、最後まで一気に読まされるんです。
映画が好きな人にも、青春の残酷さを知っている人にも、刺さる漫画です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『ドロップフレーム』は全何巻?
全4巻で完結済みです。