ドラゴンヘッド』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

修学旅行の帰路、新幹線で東京へ向かっていた中学生の少年少女たちを、未曽有の大災害が襲う。長大なトンネル内で停車したまま、突如として列車は崩壊。闇の中で目覚めた主人公が目にしたのは、折り重なる死体と、かろうじて生き残った数名の同級生だけだった。外界との連絡は途絶え、トンネルの外で何が起きたのかもわからない。食料も水も限られた密室で、生存者たちの精神は徐々に蝕まれていく……。

望月峯太郎が「ヤングマガジン」に連載し、第1回手塚治虫文化賞新人賞を受賞した本作は、極限状況下の人間心理を容赦なく描き出すパニック・サバイバルの傑作です。単なる災害ものではなく、閉鎖空間で追い詰められた少年少女が狂気に呑まれていく過程を、幻覚や妄想を織り交ぜながら緻密に描写していく。救出を待つはずの「サバイバル」が、いつしか正気を保つための「精神的サバイバル」へと変質していく展開は、読む者の神経を確実に削ります。後の『MOONLIGHT MILE』で宇宙開発という舞台に挑む作者ですが、ここでは徹底して「地下」という閉塞に拘り、そこから這い上がろうとする人間の脆さと強さを抉り出している。

全10巻、一度読み始めたら逃げ場はありません。

まだ読んでいないあなたへ

修学旅行の新幹線が、真っ暗闇のトンネルの中で止まったんです。

目が覚めたら、車両は大破し、クラスメイトはほぼ全滅。生き残ったのは主人公を含めてたった3人。外に出れば、そこは見たこともない世界に変わっていて——望月峯太郎が1994年から描いた『ドラゴンヘッド』は、「日常が一瞬で崩壊する瞬間」をこれ以上ないほど容赦なく突きつけてくる作品なんです。手塚治虫文化賞新人賞を受賞し、2003年には映画化もされました。

この作品が恐ろしいのは、モンスターでも宇宙人でもなく、「何が起きたのか分からない」という状況そのものなんですよ。灰が降り続ける空。地平線まで続く瓦礫。通信は途絶え、助けは来ない。生き延びるために水を探し、食料を分け合い、ときに奪い合う。極限状態に置かれた人間が、どこまで人間でいられるのか——その境界線が、ページをめくるごとに曖昧になっていくんです。

仲間だったはずの人間が、次第に狂気を帯びていく過程の描写が尋常じゃない。幻覚なのか現実なのか、読んでいるこちらまで判断がつかなくなる瞬間があるんです。それでも主人公は、ひたすら前に進もうとする。その姿に、言葉にできない何かが喉の奥に引っかかるんですよ。

90年代にこれを描いた望月峯太郎の画力と構成力は、今読んでも色褪せない。むしろ、災害が身近になった今だからこそ、この10巻に詰め込まれた「終わりの始まり」が、より鮮烈に突き刺さってくるんです。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ドラゴンヘッド』は全何巻?

全10巻で完結済みです。