『トーチソング・エコロジー』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
俳優の男と歌手を夢見た女。都会の片隅で偶然隣人同士となった二人は、互いの孤独を知り、やがて言葉を交わすようになる。彼女はもう、この世にいない。男が回想するのは、かつて確かにそこにあった日々と、彼女が遺した歌声の記憶。死者を語る物語は、どこで始まり、どう終わるのか……。
池辺葵は『ぐるぐるぽんちゃん』『ときめきトゥナイト』……ではなく、『極楽浄土』『君はガールフレンド』といった繊細な女性の機微を描いてきた作家です。本作は、ありふれた日常と死という非日常を静かに接続させる手腕が冴えています。回想形式を採用することで、読者は最初から「彼女はもういない」という前提の上に立たされる。それでも、あるいはそれゆえに、二人の何気ない会話や交流が胸に迫ります。スライス・オブ・ライフでありながらスーパーナチュラルな余韻を残す構造は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞の受賞も納得の仕上がりです。
既刊3巻。失った者を語り続けることの意味を、静謐な筆致で問いかける作品です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊3巻。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。
この受賞歴を見て「読まなきゃ」と思ったあなたは正しいんです。池上遼が描くのは、死んだ友人との記憶を抱えて生きる女性たちの物語。ただの回想ドラマじゃないんですよ。俳優として、歌手として、それぞれの人生を歩む登場人物たちが、失った人の不在を抱えながら日々を重ねていく。その描写が、あまりにも静かで、あまりにも痛い。
池上遼は80年代から女性の生きる温度を描き続けてきた作家です。『極楽浄土』『きみはガールフレンド』と、恋愛を軸にしながらも、決して恋だけで終わらない作品を積み上げてきた人。この『トーチソング・エコロジー』も同じ。誰かを失うこと、その喪失と共に生きることを、まるで傍で見ているような距離感で描くんです。
3巻という短さも意味があるんですよね。長々と引き延ばさず、必要な言葉だけで紡がれている。韓国、台湾、アメリカでも翻訳されて、国境を越えて女性読者の心を掴んでいるのは、この作品が扱っている感情が普遍的だから。喪失の痛みは、どこにいても変わらないんです。
静かに、でも確実に胸に刺さる読後感を求めているなら、この3巻を手に取ってください。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『トーチソング・エコロジー』は全何巻?
全3巻で完結済みです。