テンカウント』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

潔癖症に苦しむ青年が、精神科医との出会いによって自らの恐怖と向き合い始める。日常の些細な接触すら恐れる主人公は、医師から提案された「十段階の課題」に取り組むことを決意する。だが、治療という名目で築かれる関係は、やがて患者と医師という枠を超えた感情へと変わっていく……。

宝井理人は『Love Stage!!』で華やかなエンタメ性を見せた作家だが、本作では一転して、不安障害を抱える人間の内面へと深く踏み込んでいる。BL漫画というジャンルの中で、ここまで精神疾患の描写に誠実な作品は珍しい。過去のトラウマがフラッシュバックとして挿入される構成は、読者に主人公の恐怖を追体験させる。治療関係という非対称な力関係を扱いながら、依存と愛情の境界線を曖昧にしていく展開は、心理劇として緊張感がある。白泉社Dear+での連載作だが、BL読者だけでなく、心理描写に重きを置く作品を求める層にも届いた結果、第20回日本漫画家協会賞を受賞している。海外でも翻訳版が出版され、2016年にはStudio Deenでアニメ化、2020年には実写映画化もされた。

不安と向き合う過程を、恋愛として描くのか治療として描くのか——その境界が揺らぐ瞬間に、この作品の本質があります。

まだ読んでいないあなたへ

潔癖症の人が、他人に触れられないって、どういう世界だと思いますか。

秘書として働く城谷忠臣は、他人との接触が怖くてたまらない。握手も、肩に触れられることも、全てが恐怖なんです。彼が生きているのは、目に見えない壁に囲まれた孤独な世界。でもある日、精神科医の黒瀬陸と出会い、「十段階のステップで一緒に治療しましょう」と提案される。その最初の一歩が、どれほど重いものか。

宝井理人が描くのは、ただの恋愛じゃない。触れられない人間が、どうやって他人を信じ、どうやって自分の殻を破るのか。その過程が、痛いくらいリアルなんです。城谷の手が震える瞬間、黒瀬の静かな眼差し、二人の間に流れる緊張と温かさ。心理描写が繊細すぎて、読んでいるこちらまで息が詰まる。

第20回日本漫画家協会賞大賞を受賞し、アニメ化も実写映画化もされた本作。海外でも高く評価されています。既刊6巻で完結するこの物語、城谷が最後にどんな選択をするのか、その答えは読んでからのお楽しみ。

人が人を信じるって、こんなに難しくて、こんなに尊いことなんだと教えてくれる作品です。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『テンカウント』は全何巻?

全6巻で完結済みです。