『テルマエ・ロマエ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
古代ローマ帝国。浴場設計技師ルシウスは、スランプに陥っていた。ある日、彼は浴場の排水口に吸い込まれ、気がつけば見知らぬ奇妙な浴場にいた。そこは現代日本の銭湯。平たい顔族たちが繰り広げる謎の入浴文化に驚愕しつつ、ルシウスはそのアイデアを古代ローマへ持ち帰る。タイムスリップを繰り返しながら、彼は日本の風呂文化をローマ浴場に応用していく……。
ヤマザキマリが『Comic Beam』で連載した本作は、第14回手塚治虫文化賞短編賞と第3回マンガ大賞をダブル受賞した。一見突飛な設定だが、その実、ローマ史と日本の入浴文化への深い造詣に裏打ちされています。「風呂」という普遍的テーマを軸に、二つの文明をユーモラスに接続させる手腕は見事だ。劇画タッチの作画で描かれる真面目な顔のルシウスが、ウォシュレットやシャワーキャップに本気で驚嘆する姿は、文化相対主義への静かな問いかけでもある。2012年には実写映画化され、2022年にはアニメ『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』として再び映像化されました。海外でも各国語版が刊行され、日本の風呂文化を世界に紹介する役割も果たしている。
既刊6巻で完結したこの作品、読めば銭湯に行きたくなること請け合いです。
まだ読んでいないあなたへ
古代ローマの浴場設計技師が、排水溝に吸い込まれて現代日本の風呂に出現する。
これ、ギャグ漫画じゃないんです。真面目なんですよ、主人公は。古代ローマ帝国の技師ルシウスは、風呂文化に命を懸けている職人なんです。だから現代日本の銭湯やトイレに突如現れても、驚くのは一瞬だけ。すぐにウォシュレットや露天風呂の仕組みを必死に観察し始めて、メモを取って、古代ローマに戻ったら「自分が発明した」として再現するんです。この真面目さと、周囲が彼を天才扱いするギャップが、もう堪らないんですよ。
描かれるのは風呂だけじゃありません。ローマと日本、二つの「風呂好き文明」の本質が見えてくるんです。公衆浴場を社交場にしたローマ人。温泉を心の拠り所にする日本人。どちらも裸で湯に浸かりながら、人間らしさを取り戻してきた民族なんだと気づかされます。
手塚治虫文化賞とマンガ大賞をW受賞した理由は、この独創性なんです。風呂という切り口で、文明比較論をやってのけた。しかもイタリア在住の著者だから、ローマ描写に嘘がない。遺跡の空気感、ラテン気質、そして浴場への偏愛。全部が本物なんです。
ページをめくるたび、「こんな漫画、他にあるか?」って思いますよ。風呂を通じて歴史を学び、文化を比べ、人間の普遍性に気づく。笑いながら知性が刺激される、この感覚を味わってください。既刊6巻、一気読み必至です。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『テルマエ・ロマエ』は全何巻?
全6巻で完結済みです。