『チェーザレ 破壊の創造者』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
15世紀末、ルネッサンス期のイタリア。教皇の庶子として生まれたチェーザレ・ボルジアは、ピサ大学で法学を学びながら、複雑な政治情勢と人間関係のただ中に身を置いている。彼を取り巻くのは、教会と世俗権力の対立、イタリア諸都市の抗争、そして野心と陰謀が渦巻く宮廷の人々。若きチェーザレは、この混沌とした時代にどう立ち向かうのか……。
惣領冬実が原基晶との監修コンビで挑んだ本作は、第34回講談社漫画賞青年部門を受賞した歴史大作です。『モーニング』という青年誌の枠組みで、ルネッサンスという題材を扱う難度の高さは並大抵ではありません。しかし本作が優れているのは、政治劇の緊張感と、大学生としてのチェーザレの日常を同時に描き分ける構成力にあります。講義での議論、仲間との交流、そして水面下で進む権謀術数。この二重性が、歴史上の人物を血の通った青年として立ち上がらせています。イタリア語版が出版されているのも、史実への誠実さと漫画としての面白さを両立させた証左でしょう。
既刊13巻。ページを開けば、そこには教科書では決して見えない、人間チェーザレの姿があります。
まだ読んでいないあなたへ
講談社漫画賞受賞作。
でも、この作品の本当の価値は賞じゃ測れないんです。
15世紀イタリア。ルネッサンスという華やかな看板の裏で、教皇庁も君主も学者も、誰もが権力という名の血みどろの椅子取りゲームに興じていた時代です。その渦中に、一人の若者がいた。チェーザレ・ボルジア。後世「マキャヴェッリが『君主論』のモデルにした男」と呼ばれることになる、あの人物です。でもこの漫画が描くのは、伝説になる前の彼なんですよ。
ピサ大学に学ぶ一人の学生として。天賦の頭脳を持ちながら、血筋ゆえに周囲から畏怖される青年として。惣領冬実が、膨大な史料と現地取材を重ねて再構築したチェーザレ像は、驚くほど生々しい。政治の裏で何が動いているのか、誰が誰を陥れようとしているのか、一つの発言が持つ二重三重の意味——そういう「見えない力学」を、セリフの間と視線の交錯だけで伝えてくるんです。
そしてこの作品、ただの偉人伝じゃない。チェーザレの友人アンジェロという、歴史に名を残さなかった青年の視点が入ることで、「権力を握る側」と「巻き込まれる側」の温度差が痛いほど伝わってくる。二人の友情が、時代の奔流にどう揉まれていくのか。それを見届けるだけで胸が締めつけられるんです。
絵の説得力も尋常じゃない。衣装の皺一本、建築物の陰影、人物の立ち姿——全てが「15世紀イタリアは確かにこうだった」と訴えかけてくる。イタリア語版が出版されたのも納得です。現地の人間が見ても嘘がないんでしょう。
歴史漫画が苦手な人にこそ読んでほしい。これは教科書じゃない。血の通った人間たちの、選択と覚悟の物語なんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『チェーザレ 破壊の創造者』は全何巻?
全13巻で完結済みです。