『チェンソーマン』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
悪魔が跋扈する世界で、デビルハンターとして日銭を稼ぐ少年デンジ。飼い犬のような扱いを受けながら、チェンソーの悪魔ポチタと共に死線をくぐり抜ける日々。しかし裏切りによって命を落とした彼は、ポチタと融合し、チェンソーの悪魔として蘇る。頭部からチェンソーを生やし、悪魔を狩る存在となった彼が求めるものは、普通の生活と、ささやかな幸せだった……。
『ファイアパンチ』で衝撃のデビューを果たした藤本タツキが週刊少年ジャンプで連載する本作は、従来の少年漫画の文脈を大きく塗り替えた。主人公の欲望は「いい暮らし」「女の子に触りたい」という生々しいまでに卑近なもので、正義や友情といった定型から意図的に逸脱している。それでいて物語は血と暴力を容赦なく描きながら、ブラックユーモアと人間の脆さを織り交ぜ、独特の読後感を生み出す。次にくるマンガ大賞2位、ハーヴェイ賞受賞という評価は、この作品が国内外で異質な存在として認識されている証だ。
MAPPAによるアニメ化、そして2025年の実写映画化。既刊23巻を重ねてなお勢いを増すこの物語を、まだ手に取っていないなら今がそのタイミングです。
まだ読んでいないあなたへ
既刊23巻。
週刊少年ジャンプで2018年から連載されているこの漫画は、読んだ人間の何かを確実に壊していくんです。
主人公は悪魔を狩って生計を立てる少年。ただ、この作品が他の悪魔退治ものと決定的に違うのは、そこに一切の綺麗事がないこと。普通のバトル漫画なら「仲間を守るため」とか「正義のため」とか、戦う理由を美化するじゃないですか。でもこの作品、主人公が最初に口にする夢が「普通の生活がしたい」なんですよ。朝はジャムの乗ったパンを食べて、好きな女の子とデートする。そんな当たり前すぎる願いのために、文字通り血みどろになって悪魔と戦う姿が、なぜかどんな正義の叫びより心に刺さってくる。
著者は『ファイアパンチ』で既に読者を置いてけぼりにする才能を見せつけていた藤本タツキ。この人の描く暴力シーンは、派手なだけじゃなくて生々しいんです。血が飛び散る音まで聞こえてきそうな、目を背けたくなるのに背けられない画面。でもその合間に挟まれる日常のワンシーンが、不思議なくらい温かくて切ない。この緩急が読者の感情を容赦なく揺さぶってくるんですよ。
アニメ化に実写映画化、海外でも次々と賞を獲得している理由が、読めば分かります。ジャンプ作品なのに、どこまでも予測不能。大事なキャラクターが、え、ここで? という場面で本当にいなくなる。少年漫画の「お約束」を信じて読んでいると、完全に裏切られるんです。でもそれが不快じゃない。むしろ、こんなにも容赦ない物語だからこそ、登場人物たちの「生きたい」という感情が痛いほど伝わってくる。
笑えるシーンもあるんですよ。というか、笑っていいのか分からなくなるような、ブラックすぎるユーモアが随所に散りばめられている。その笑いと暴力とほんの少しの優しさが混ざり合って、読後には何とも言えない感情が残るんです。爽快でも感動でもない、でも確実に心が動かされる読書体験。
「普通の少年漫画」を期待して読むと火傷します。でも、これまで味わったことのない衝撃を求めているなら、今すぐ手に取ってください。一度読み始めたら、この狂気と切なさの入り混じった世界から抜け出せなくなりますから。
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よくある質問
『チェンソーマン』は全何巻?
現在23巻まで刊行中です。