『チ。-地球の運動について-』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
15世紀のヨーロッパ。地動説という「異端の真理」を巡り、命を賭けた知の継承が始まる。天動説が絶対の時代、地球が動いていると唱えることは教会への反逆であり、火刑を意味した。それでも、ある者は星を観測し、ある者は計算に没頭し、ある者は血塗られた記録を次世代へ託していく。なぜ人は、死を覚悟してまで真理を追うのか……。
ビッグコミックスピリッツに2016年から2019年まで連載され、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した本作は、歴史ものでありながらミステリーの構造を持ち、心理劇として読者の胸を抉る。Uotoが描くのは、英雄譚ではない。登場人物たちは理想に殉じる聖人ではなく、恐怖に怯え、裏切り、暴力に手を染めながらも、それでも真理を手放せない人間たちです。緻密なストーリーテリングと、一人ひとりのキャラクターが抱える葛藤の深さが、この作品を単なる歴史劇以上のものにしている。ポーランドを舞台に、宗教と科学の対立を通して「知ること」の意味を問い続ける8巻は、読後に静かな余韻を残します。
英語を含む多言語で翻訳され、海外でも評価されているのは、このテーマの普遍性ゆえでしょう。真理のために何を賭けられるか。その問いは、今も私たちに突き刺さります。
まだ読んでいないあなたへ
「地球が動いている」と言ったら、火刑台に送られる時代があったんです。
15世紀のヨーロッパ。天が地球の周りを回ると信じることが「真理」で、それ以外の考えは命を奪われるほどの罪だった時代に、この作品は立っています。ただの歴史漫画じゃないんです。登場するのは名も無き人々。天文学者、学生、職人。彼らは「真実を知ってしまった」がために、家族を、地位を、そして命を天秤にかけることになります。
何が凄いって、この漫画、主人公が章ごとに変わっていくんですよ。ある者は拷問に耐え、ある者は裏切り、ある者は沈黙を選ぶ。でもみんな、一つの「知識」を次の誰かへ繋ごうとする。それがバトンみたいに世代を超えて受け継がれていく様が、もう胸を締め付けて離さないんです。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作。読み終わった後、夜空を見上げる感覚が変わります。私たちが当たり前に知っている「地球が太陽の周りを回っている」という事実が、どれほどの血と涙の上に成り立っているのか。既刊8巻、この重みを一度受け止めてほしいんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『チ。-地球の運動について-』は全何巻?
全8巻で完結済みです。