『ダンス・ダンス・ダンスール』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
中学生の村尾潤平は、幼い頃からバレエに魅力を感じながらも、父の死をきっかけに「男らしくあれ」という周囲の期待に応え、その情熱を封印してきた。だが、転校生の美少年バレエダンサー・森流鶯との出会いが、潤平の中で眠っていた衝動を激しく揺さぶる。彼は再びバレエと向き合う決意を固めるが、そこに待ち受けていたのは、才能と情熱だけでは乗り越えられない現実だった。
ジョージ朝倉は『恋は雨上がりのように』で繊細な感情の機微を描き切った作家だが、本作ではバレエという題材を通じて、さらに踏み込んだ人間ドラマを展開している。バレエ漫画でありながら、技術論や美しさの表現に終始しない。潤平が抱える葛藤は、性別役割分業への違和感であり、才能の限界を突きつけられる苦悩であり、他者との比較の中で揺れ動く自己評価である。ビッグコミックスピリッツ連載という青年誌の土壌が、こうしたリアルな痛みを描くことを可能にしている。アニメ化を経て既刊31巻、日本メディア芸術祭審査委員推薦作品という評価も頷ける、スポーツ漫画の傑作だ。
バレエを知らなくても構いません。この作品が描くのは、情熱と現実の狭間で苦しむ全ての人間の物語です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊31巻。
『恋は雨上がりのように』のジョージ朝倉が、今度は男子高校生とバレエを描いたんです。
主人公は、父の死をきっかけに「男らしくなければ」と自分を縛ってきた少年。幼い頃に憧れたバレエを封印して、サッカー部でうまくやっていた。でも転校生の美しい踊りを目にした瞬間、抑え込んでいたものが一気に溢れ出してしまうんです。周囲の目、母への罪悪感、仲間からの孤立。それでも彼は選ぶんですよ、自分が本当にやりたかったことを。
この作品の凄みは、バレエという題材を借りて「自分であること」の痛みと喜びを容赦なく描き切っているところなんです。男がバレエをやることへの偏見、始めるのが遅すぎた焦り、才能ある者たちとの距離、家族との軋轢。主人公が直面する現実は、どれも生々しくて逃げ場がない。でもだからこそ、彼が一歩ずつ自分の足で立っていく姿に胸が熱くなるんです。
ジョージ朝倉の筆は、繊細な心の動きを掬い取ることにかけて本当に信頼できるんですよ。第23回日本メディア芸術祭マンガ部門審査委員推薦作品にも選ばれ、2022年にはMAPPAがアニメ化しました。
これは単なるバレエ漫画じゃないんです。誰もが一度は諦めたもの、本当はやりたかったこと、そこへ向かう勇気を問いかけてくる作品なんです。ページをめくる手が震えますよ。
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よくある質問
『ダンス・ダンス・ダンスール』は全何巻?
現在31巻まで刊行中です。