『セントールの悩み』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
人間の祖先が六肢へと進化した世界。ケンタウロスや翼人、竜人が共存する社会で、ケンタウロスの少女・君原姫乃は、ごく普通の高校生活を送っている。種族差別は法で厳格に禁じられ、誰もが当たり前のように異なる身体を持つこの世界で、彼女が抱えるのは、尻尾の手入れが面倒、服のサイズが合わない、体重計に全身が乗らない——そんな、ありふれた悩みだ。
村山慶は本作でコミック竜神賞を受賞している。一見すると異種族共生という設定はファンタジーの王道だが、本作の真価は徹底したリアリズムにある。種族ごとの骨格・筋肉構造の違い、それに伴う文化や制度の差異を、生物学的・人類学的な考証をもとに描き出す。Comic Ryu誌上で2012年から連載され、すでに既刊26巻を数える本作は、スライス・オブ・ライフの皮を被った異世界構築の傑作です。幼稚園から高校まで、年齢層ごとの日常を丹念に積み重ねながら、この世界の成り立ちそのものを読者に「生活実感」として刷り込んでいく手腕は見事としか言いようがない。
英語版も展開され、海外でも支持を集める本作。異世界ファンタジーに食傷気味なら、この「もう一つの日常」に触れてみてください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊26巻。
2012年から連載中の、まったく新しい学園生活を描いた作品なんです。
舞台は人類が「ケンタウロス」「天使」「人魚」といった姿で進化した世界。主人公は上半身が人間、下半身が馬のケンタウロスの女子高生で、彼女の日常はとにかく想像を超えてくるんですよ。トイレはどうする。体育の授業は。満員電車は。椅子に座れない身体で教室にいたら、休み時間どう過ごす。そういう「当たり前」が一切通用しない世界で、彼女たちは笑い合い、悩み、学校生活を送っているんです。
著者の村山慶さんが凄いのは、この世界を「設定の面白さ」で終わらせていないこと。人類学や生物学の視点を丁寧に積み上げて、異なる身体を持つ種族が共存する社会のルール、差別や偏見、歴史まで描き込んでいる。ファンタジーなのに、読めば読むほど「こういう世界なら、確かにこうなるよな」と納得してしまう説得力があるんです。
高校生の日常から幼稚園の子どもたちまで、様々な年代の視点で世界が立体的に見えてくる。コメディの中にふと差し込まれる、種族の壁を超えた友情や、身体の違いゆえの痛みが胸に刺さるんですよ。
第8回コミック竜神賞受賞作。英語版も出版され、海外でも読まれ続けている理由がわかる作品です。「普通」って何だろうと、読み終わったあとに考えてしまう。そんな一冊なんです。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『セントールの悩み』は全何巻?
現在26巻まで刊行中です。