『セシルの女王』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
16世紀イングランド。エリザベス1世に仕え、その治世を陰で支え続けた側近ウィリアム・セシルの生涯を描く。女王の即位前、まだ王位継承権を持つ一人の王女に過ぎなかった時代から、セシルは彼女に仕えていた。プロテスタントとカトリックが激しく対立し、王位を巡る陰謀が渦巻く時代。セシルは女王の忠実な臣下として、時には冷酷な判断を下しながら、王国の舵取りを担っていく……。
こざき亜衣といえば、なぎなた部を舞台にした『あさひなぐ』で小学館漫画賞を受賞し、青春群像劇の新境地を開いた作家だ。その彼女が満を持して挑んだ本作は、スポ根から一転、宮廷政治という全く異なるフィールドへの挑戦である。しかし、集団の中で個が輝く瞬間を描く手腕は健在で、陰謀渦巻く宮廷という舞台でこそ、その真価が発揮されています。歴史漫画でありながら、権力の側にいる者の孤独と覚悟を、淡々とした筆致で積み重ねていく語り口は、ビッグコミックオリジナルという掲載誌にふさわしい重厚さを備えている。デビュー作から数えて15年以上のキャリアが、ここに結実したと言っていい。
既刊10巻、じっくりと積み上げられた物語は、まだ終わりを見せない。女王と臣下の関係を通して描かれる、歴史の別の顔を目撃してください。
まだ読んでいないあなたへ
既刊10巻。
『あさひなぐ』で薙刀に青春を捧げる少女たちを描いたこざき亜衣が、今度は16世紀イングランドの宮廷に筆を向けたんです。
舞台はエリザベス1世の治世。タイトルの「セシル」とは、女王の側近中の側近、ウィリアム・セシルのこと。歴史の教科書では一行で終わる人物ですが、この人がいなければイングランドの黄金時代はなかった。彼は政治の最前線で何を見て、何を決断し、誰を守り、誰を切り捨てたのか。この漫画は、その「権力の現場」に立ち会わせてくれるんです。
驚くのは、こざき亜衣が宮廷政治の息苦しさと緊張感を、セリフではなく「間」と「視線」で描き切っていること。誰かが口を開く前の数秒が、生死を分ける。その空気が、ページから漏れ出してくるんですよ。
しかもこれ、史実ベースだから「この先どうなるか知ってる」はずなのに、読んでいると手が震えるんです。歴史が決まっていても、そこに生きた人間の心の揺れは誰も知らない。セシルが女王のために何かを諦める瞬間、女王がセシルを信じきれない一瞬が、胸に刺さる。
『あさひなぐ』で少女たちの汗と涙を描いた作家が、今度は権力と忠誠という名の孤独を描いている。ビッグコミックオリジナル連載中で、デビュー作でちばてつや賞大賞を受賞した実力は、ここでも健在なんです。
歴史漫画が苦手な人こそ読んでほしい。教科書に載らない「人間」が、ここにいます。
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よくある質問
『セシルの女王』は全何巻?
現在10巻まで刊行中です。