ザ・ファブル』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

伝説の殺し屋「ファブル」は、ボスから一般人として一年間普通に暮らせという指令を受け、佐藤アキラという偽名で大阪に潜伏する。殺しは厳禁。だが、裏社会の因縁は容赦なく彼を追いかけてくる。天才的な殺しの技術を封印したまま、隣人との交流、アルバイト、些細な日常を送る男に、果たして平穏な一年は訪れるのか……。

南勝久は本作で、殺し屋という極限の職業に就く人間の「日常への適応」という逆説的なテーマを描き切った。アクション漫画の文脈で語られるべきは戦闘シーンの迫力だが、『ザ・ファブル』が講談社漫画賞を受賞したのは、むしろその「間」の緊張感にある。コンビニでの買い物、上司との会話、些細な人間関係——これらが、いつ崩れるかわからない綱渡りとして描かれる。南のペン運びは精密で、一コマごとの視線誘導が計算されており、日常シーンですら油断を許さない。ヤングマガジンという青年誌の土壌で、アクションとコメディとドラマを高密度に共存させた手腕は、本作を単なる「殺し屋もの」から一線を画す作品に昇華させています。

映画化とアニメ化を経て、既刊22巻。裏社会の過去を背負いながら一般人として生きる矛盾を、これほど緊張感とユーモアで描いた作品は稀です。

まだ読んでいないあなたへ

伝説の殺し屋が、一年間「誰も殺すな」と命じられたんです。

しかも、普通の会社員として暮らせと。どんな理由があっても、どんな挑発を受けても、一般人として生きろと。この設定を聞いただけで、何かが起きる予感しかしないでしょう。南勝久が描く『ザ・ファブル』は、その予感を遥かに超えてくるんですよ。

主人公は、プロ中のプロです。殺しの腕は業界随一。でも、普通の生活を始めた瞬間から、彼の常識と世間の常識がことごとくズレる。挨拶の仕方、電車の乗り方、職場での立ち振る舞い——私たちが当たり前にやっていることが、彼にとっては未知の領域なんです。そのギャップが生み出す笑いが、まず一つの魅力。

でも、この作品はただのコメディじゃないんです。彼が「殺さない」と決めた世界に、容赦なく暴力が近づいてくる。理不尽な輩が、大切な人たちを脅かす。そのとき、最強の男が「殺さずに」どう対処するのか。この緊張感が、ページをめくる手を止めさせないんですよ。アクションシーンの画力も圧倒的で、南勝久の緻密な作画が、一つ一つの動きに説得力を与えています。

そして何より、人間関係の描き方が丁寧なんです。普通の人たちとの交流を通じて、彼の中で何かが少しずつ変わっていく。その変化が、読んでいるこちらの胸にも響いてくる。

既刊22巻、講談社漫画賞受賞、映画化もされた本作。笑って、息を呑んで、最後にはじんわり心が温まる。そんな体験ができる漫画、そうそうないんですよ。

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よくある質問

『ザ・ファブル』は全何巻?

全22巻で完結済みです。