ゴールデンゴールド』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

この作品について

瀬戸内の離島を舞台に、中学生の少女・早坂琉花が謎の福の神像を拾ったことから物語は動き出す。像を祀ると次々に現れる超常現象。島の人々の欲望が増幅され、静かな日常が歪んでいく。琉花は何を守り、何を失うのか……。

堀尾省太といえば『コッコク』で示した、土着的な不穏さと人間の内面を掘り下げる手腕が記憶に新しい。本作もその系譜にある。閉じた島社会という舞台設定が、超自然現象の異質さを際立たせ、同時に人間関係の濃密さを浮き彫りにする。モーニング・ツーで2014年から2019年まで連載された本作は、第10回マンガ大賞にノミネートされ、2017年にはEisner AwardのBest U.S. Edition of International Material部門にもノミネートされた。海外の読者をも惹きつけたのは、表面的なホラー演出ではなく、その奥にある人間の業や共同体の脆さを描く普遍性だろう。コメディとドラマ、日常と非日常が交錯する語り口は、一度読み始めると目が離せない。

既刊9巻。離島の空気をそのまま閉じ込めたような、静かで濃密な物語です。

まだ読んでいないあなたへ

福の神を拾ったら、島が壊れ始めたんです。

瀬戸内の小さな島で暮らす少女が、浜辺で見つけたのは不気味な石像。それを祀った途端、島には異変が起こり始める。商店街は突然活気づき、観光客が押し寄せ、人々の願いが次々と叶っていく。でもその繁栄の裏で、何かがゆっくりと、確実に狂い始めているんです。

堀尾省太が描くのは、祝福と呪いの境界が溶けていく過程。『コッコク』で見せた、人間の内面を抉り出す筆致はそのままに、今度は「豊かさ」という一見ポジティブなものが、いかに人の心を蝕んでいくかを容赦なく突きつけてきます。普通の暮らしを守りたいだけの人々が、気づけば取り返しのつかない選択をしている。その恐ろしさが、穏やかな島の風景の中でじわじわと迫ってくるんです。

この作品の凄みは、超常現象を扱いながら、描いているのは徹頭徹尾「人間」だということ。願いが叶う世界で、人は何を失うのか。島の日常が少しずつ歪んでいく様を、静かな筆致で、しかし一切の容赦なく見せてくれます。

既刊9巻。マンガ大賞ノミネート、アイズナー賞ノミネートという評価が、この作品の持つ普遍性を物語っています。繁栄の先にあるものを、この島で目撃してください。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『ゴールデンゴールド』は全何巻?

現在9巻まで刊行中です。