『コーラル〜手のひらの海〜』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
病室という閉じた空間で、少女は海を見る。手のひらに広がる小さな世界、そこに棲む生き物たち。入院生活という制約の中で、想像力は羽ばたき、現実と幻想の境界が揺らいでいく……。
TONOが「Nemuki」に発表した本作は、既刊5巻ながら第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。幻想的な世界観と深い人間ドラマを描く作風は、『海の底の王国』でも発揮されているが、本作ではそれが入院生活という極めて日常的な舞台と結びつくことで、独特の強度を獲得している。病室から動けない少女が手のひらに見出す海は、単なる空想の産物ではない。それは彼女の成長と、現実を生きる力そのものだ。制約があるからこそ、想像力は深く豊かに育つ。その逆説を、TONOは静謐な筆致で描き切っています。
海外でも翻訳版が出版され、国境を越えて支持を集めた本作。病室という小さな世界から立ち上がる、普遍的な物語をぜひ体験してください。
まだ読んでいないあなたへ
病室の窓から見える海は、いつも同じ色をしているんです。
入院している少女の日常を描いた、全5巻の物語。ベッドから離れられない彼女にとって、海は「そこにあるもの」ではなく、「想像するもの」なんですよ。窓越しの景色が、彼女の心のなかでどう姿を変えていくのか。それを静かに、でも確かな熱を持って描いていくんです。
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した本作が、ただの闘病記でも夢物語でもないのは、現実と幻想の境界線をあえて曖昧にしているから。少女が見ているのは本当に海なのか、それとも心が生み出した別の何かなのか。読み進めるほど、その問いが胸に迫ってきます。
作者のTONOが紡ぐのは、派手な展開ではなく、一日一日の小さな変化。それでも確実に、何かが動いている。止まっているように見える時間のなかで、少女は成長していくんです。
掲載誌「Nemuki」で2008年から2010年にかけて連載され、海外でも翻訳されたこの作品。病室という限られた空間が、読むうちに無限の広がりを持ち始める。そういう体験をさせてくれる漫画なんです。
静かに、でも忘れられない一冊になると思います。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『コーラル〜手のひらの海〜』は全何巻?
全5巻で完結済みです。