『ギターショップ・ロージー』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
この作品について
東京のとある街角に佇む小さなギターショップ「ロージー」。そこには毎日、様々な事情を抱えた客が訪れる。初めてギターに触れる少年、かつてのバンドマンだった中年男、思い出の一本を探す老人……。店主と客たちが楽器を通じて交わす会話は、ときに人生相談となり、ときに思い出話となり、そしてときに新たな一歩へのきっかけとなっていく。
高橋ツトムは『スカイハイ』シリーズで知られる作家だが、実は音楽、特にギターとロックへの造詣が深く、本作はその知識を存分に注ぎ込んだ作品である。ビッグコミック増刊という青年誌の看板にふさわしく、派手な展開やドラマチックな演出は抑えられている。だが、それでいてページをめくるたび、楽器店という空間が持つ独特の空気感——埃っぽい木の匂い、壁にかかったギターの静かな存在感、カウンター越しの会話の親密さ——が立ち上ってくる。ギターという「モノ」を軸にしながら、人と人とのつながりを丁寧に描き出す手腕は、長年のキャリアが培ったものでしょう。
かつて音楽に触れていた人も、これから始める人も、楽器店の扉を開けるように本作を手に取ってみてください。そこには確かな人間の温度があります。
まだ読んでいないあなたへ
ギターショップに、人生が転がり込んでくるんです。
店主も客も、みんな何かを抱えてる。夢の残骸だったり、踏み出せない一歩だったり、忘れられない音だったり。そういう人たちが楽器屋のカウンター越しに言葉を交わすとき、ギターは不思議な触媒になるんですよ。「このネックの反り具合が」なんて話から始まって、気づけば人生相談になってる。修理に持ち込まれた一本のギターが、誰かの青春を蘇らせる。
高橋ツトムが描くのは、音楽漫画じゃなくて人間の物語なんです。ギターの知識が豊富な作者だからこそ、楽器の話に説得力がある。でも本当に痺れるのは、その楽器を通して見える人の温度なんですよ。
バンドマンも、元プロも、初心者も、みんな等しく音楽の前では裸になる。かっこつけても、諦めたふりをしても、ギターを手にした瞬間に本音が滲み出てしまう。そんな瞬間を、この作品は何度も何度も見せてくれるんです。
派手な展開はありません。でも、読み終わったあと妙に胸が温かい。それは、誰かの「好き」が肯定される場所を見たからなんだと思います。ギターショップ・ロージーは、音楽を愛する人たちの小さな聖域なんですよ。
既刊3巻。ビッグコミック増刊で連載中です。
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よくある質問
『ギターショップ・ロージー』は全何巻?
現在3巻まで刊行中です。