カブのイサキ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

緑深い山間の小さな町で、少女イサキは亡き祖父が遺したカブと出会う。それは、空を飛べる不思議な乗り物だった。エンジン音とともに大地を離れ、風を切り、雲を抜ける。少女は広い世界へ飛び出していく……。

芦奈野ひとしといえば『よつばと!』で知られる作者だが、本作でもその真骨頂は変わらない。日常の些細な出来事を丁寧に掬い取り、一コマ一コマに時間の流れを封じ込める手腕は健在です。ただし、ここに描かれるのは「空を飛ぶ」という非日常を含んだ日常だ。カブが浮き上がる瞬間の高揚と、着陸後の静けさ。人との出会いと別れ。作者は決して説明しない。ただ淡々と、少女の旅を追いかける。一話完結のエピソードが積み重なり、やがて大きな余韻を残す構成は、まさに「モノの哀れ」を体現している。文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞の受賞も頷ける作品です。

全6巻で完結したこの物語は、忙しない日々に疲れた読者へ、静かな風を届けてくれるでしょう。

まだ読んでいないあなたへ

文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した作品が、既刊6巻で完結しているんです。

舞台は、ほとんど飛行機しか来ない小さな離島。主人公は、そこに暮らす少年とバイク好きの整備士たち。派手な事件も、大げさな冒険も起きません。ただ淡々と、バイクのエンジンをかけて、島の道を走って、空を見上げて、また明日がやってくる。それだけの話なんです。

でも、読み終わった後に残るのは、胸の奥がじんわりと温かくなるような、言葉にならない感情なんですよ。誰かが修理したバイクが走り出す瞬間とか、飛行機が着陸する音とか、何気ない会話の間に流れる沈黙とか。そういう「一瞬」が、驚くほど丁寧に描かれているんです。

『よつばと!』の芳野Hitoshiが描く、大人のための静かな青春譚。1話完結形式だから、どこから読んでも大丈夫です。

忙しい毎日に疲れたとき、何かを無くしたような気がするとき、ページをめくってみてください。あなたが忘れていた「大切なもの」が、この島のどこかに落ちているかもしれません。

巻一覧(発売順)

よくある質問

『カブのイサキ』は全何巻?

全6巻で完結済みです。