『オハナホロホロ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
シングルマザーとして娘を育てる主人公のもとに、ある日かつての恋人が隣人として引っ越してくる。再会した二人の間に横たわるのは、別れた過去と、それぞれが選んだ現在の生活。娘を抱えた女性と、独身の元カノ。日常の些細な交流が、少しずつ距離を縮めていく……。
鳥野しのは『手紙物語』『麦の惑星』で家族と日常の機微を描いてきた作家だが、本作はフィールヤングで2008年から2013年まで連載された、LGBT要素を織り込んだ子育てドラマだ。母親業という現実と、かつての恋愛感情という記憶。この二つの時間軸を、作者は焦らず丁寧に重ねていく。声高な主張ではなく、洗濯物を干す日常と、ふとした視線の交差によって、関係性の変化を描き出す手腕が冴える。既刊6巻という長さは、この「スローロマンス」が決して一直線には進まないことの証明でもあるだろう。
過去を持つ大人の恋愛を、子育てという現実の中で描いた作品です。急がない物語だからこそ、一歩の重みが伝わってきます。
まだ読んでいないあなたへ
隣に引っ越してきた元カノが、子連れだった。
シングルマザーとして娘を育てる奈穂の隣に越してきたのは、かつて愛した女性・麻子。別れてから何年も経ち、それぞれの人生を歩んできた二人が、ドアひとつ隔てた距離で再び日常を重ねていく。この設定だけで、もう胸がざわつくんです。
でもこの作品、ドラマチックな再会劇じゃないんですよ。朝のゴミ出しで顔を合わせる気まずさ、子どもの泣き声が聞こえて思わず心配してしまう距離感、スーパーの特売情報を教え合う何気ない会話。そういう「隣人として暮らす」という日常の積み重ねの中で、二人の関係が少しずつ、本当に少しずつ変化していくんです。
子育てという現実と、まだ消えていない感情。この二つが交差する瞬間の描写が、恐ろしく繊細で解像度が高い。奈穂が娘のために選んだ人生、麻子が抱えてきた時間、そのどちらも否定しないまま物語は進んでいきます。
全6巻。鳥野しのが「手紙物語」「麦の惑星」で見せた、日常に潜む感情の機微を掬い取る筆致が、ここでも冴え渡っています。フィールヤングで5年にわたって紡がれたこの物語、一度読み始めたら止まらなくなる種類の作品なんです。過去と現在が、家族と恋愛が、静かに溶け合っていく。そのグラデーションを、ぜひ体験してほしい。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『オハナホロホロ』は全何巻?
全6巻で完結済みです。