『エイス』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
元英国諜報機関MI6のエージェントだった主人公が、組織を離れた後も過去の因縁に追われながら、新たな任務に身を投じていく。スパイの世界に足を踏み入れた者が背負う宿命、そして組織の論理と個人の正義の狭間で揺れる人間の姿を、静謐な筆致で描き出す。冷戦後の諜報活動というリアルな舞台設定の中で、彼は何を守り、何と戦うのか……。
伊図透は『サイレント・ワールド』でも見せた、過剰な演出を排した抑制の効いた画面作りで知られる作家です。本作でもその作風は健在で、派手なアクションよりも心理的な緊張感を重視した構成が際立っています。モーニング・ツーという青年誌の読者層に向けて、娯楽性とリアリズムのバランスを丁寧に取った作劇は、単なるスパイアクションではなく、人間ドラマとしての厚みを持たせることに成功している。既刊3巻という分量ながら、一つ一つのエピソードに無駄がなく、読後には確かな読み応えが残ります。
スパイものの醍醐味と人間の業を同時に味わいたい読者にこそ、手に取ってほしい一作です。
まだ読んでいないあなたへ
既刊3巻で完結。
この短さが、逆に恐ろしいんです。
スパイものって長編が多いじゃないですか。延々と伏線を張って、敵組織との駆け引きを何十巻もかけて描く。でも「エイス」は違う。たった3巻で、スパイという職業の本質を容赦なく突きつけてくる。伊図透という作家は、無駄を削ぎ落とすことの怖さを知っている人なんです。
モーニング・ツーで連載されていたこの作品、青年誌らしい重さがあります。派手なアクションで魅せるんじゃなくて、静かに、じわじわと追い詰められていく感覚。信じていた情報が嘘かもしれない。味方だと思っていた人間が敵かもしれない。そういう疑心暗鬼が、ページをめくる手を止めさせないんです。
3巻という巻数は、読み手に逃げ場を与えません。ダレる暇もない。息継ぎする間もなく、物語は核心へ突き進む。この緊張感を味わってほしい。
伊図透は「サイレント・ワールド」でも独特の空気感を描いた作家です。言葉で説明しすぎない。絵で語る。その手法が、スパイものという題材と恐ろしいほど合っている。
一気読みしてください。止まらなくなりますから。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『エイス』は全何巻?
全3巻で完結済みです。