『イキガミ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
国家繁栄維持法という架空の制度が支配する近未来の日本。国民は小学校入学時、千分の一の確率で「国家繁栄維持カプセル」を注射される。このカプセルは18歳から24歳までのいずれかの時点で作動し、24時間後の死を通告する「逝紙」が配達される。死を前にした若者たちは、残された時間をどう生きるのか……。
『サイコメトラーEIJI』の間瀬元朗が放つ本作は、極限の設定で人間の本質を抉り出す社会派ドラマだ。ヤングサンデー連載時から賛否を巻き起こしたのは当然で、国家が個人の生命を統制するというディストピアを通じて、私たちが当たり前に享受している「生」の意味を問い直す。各話は逝紙配達員の視点から、死を宣告された若者たちの最期の一日を描く連作形式。恋人、家族、夢、後悔——それぞれが抱えた人生の断片が、24時間という制約の中で鮮烈に浮かび上がります。星雲賞、文化庁メディア芸術祭と受賞を重ね、フランスのアンギュレーム国際漫画祭でもノミネートされた理由は、この普遍的な問いかけにある。
全10巻。命の重さを、これほど直截に突きつけてくる作品はそうありません。
まだ読んでいないあなたへ
国が、無作為に選んだ国民を18歳から24歳の間に死なせる。
その制度が存在する日本が舞台なんです。
小学校入学時に全員が受ける予防接種。その中に千分の一の確率で「ナノカプセル」が仕込まれている。成人した後のある日、それが心臓の血管を詰まらせ、当たった人間は24時間以内に死ぬ。国はその死を「国民に命の大切さを教えるための尊い犠牲」と位置づけ、死の予告状──「逝紙(イキガミ)」を本人に配達させるんです。
主人公の藤本賢吾は、そのイキガミを配達する公務員。彼が訪れた先で出会うのは、残り24時間を告げられた若者たちです。ある者は家族に謝罪し、ある者は夢を諦めきれず、ある者は怒りで国に反抗する。誰一人として同じ反応はない。それぞれが必死で、不器用で、でも確かに「生きている」。
この作品が問うのは、命の価値だけじゃないんです。正義の名のもとに人の命を奪う制度を黙認する社会。疑問を持たないよう教育される子どもたち。そして、その歯車の一つとして働く自分自身の在り方。藤本は配達を重ねるたび、制度への疑念を深めていきます。
星雲賞と文化庁メディア芸術祭をダブル受賞、フランスのアンギュレーム国際漫画祭でもノミネートされた理由が、読めば分かります。これは娯楽として消費される漫画じゃない。読んだ後、あなたの今日一日の重さが確実に変わる作品なんです。
既刊10巻。一気読みしてください。
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よくある質問
『イキガミ』は全何巻?
全10巻で完結済みです。