アドルフに告ぐ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ

次巻発売情報

このシリーズは完結済みです

この作品について

昭和初期から第二次世界大戦終結までを舞台に、「アドルフ」の名を持つ三人の男たちの運命が交錯する。ナチスの独裁者アドルフ・ヒトラー、ドイツ領事の息子アドルフ・カウフマン、パン屋の息子アドルフ・カミル。神戸で育った二人の少年は親友同士だったが、戦争と人種差別が彼らを引き裂いていく。物語の軸となるのは、ヒトラーの出自を示すという機密文書。この文書をめぐり、新聞記者の峠草平が巻き込まれ、やがて三人のアドルフの人生は悲劇的な螺旋を描き始める……。

「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「火の鳥」で知られる手塚治虫が、週刊文春に連載した異色作だ。少年漫画のイメージが強い作者だが、本作は徹底して大人の読者を想定している。ナチスと戦争という重いテーマを扱いながら、サスペンスとしての緊迫感を最後まで維持する構成力は圧巻です。登場人物たちが時代の渦に翻弄され、善意が憎悪に変わり、友情が敵対に転じていく過程を、手塚は感傷を排して描き切った。第10回講談社漫画賞を受賞し、世界40か国以上で翻訳されたのも、普遍的なテーマを扱った作品だからこそでしょう。

既刊4巻。歴史と人間ドラマを両立させた、手塚治虫の到達点がここにあります。

まだ読んでいないあなたへ

手塚治虫が、最晩年に週刊文春で描いた作品なんです。

アトムでもブラック・ジャックでもない。この4巻の物語には、ナチス支配下のヨーロッパと戦時中の日本を舞台に、三人の「アドルフ」が登場します。一人はヒトラー。残る二人は、神戸で育った少年——片やユダヤ人、片やドイツ人。幼い頃からの親友だった二人が、戦争と人種差別という巨大な歯車に巻き込まれ、引き裂かれていく姿を、手塚は容赦なく描き切っています。

ページをめくるたび、友情が憎悪に変わり、信頼が裏切りに転じる瞬間の痛みが突き刺さってくるんです。何より恐ろしいのは、誰も悪人として生まれたわけじゃないということ。時代が、環境が、そして「血」という見えない鎖が、人間を変えていく。その過程があまりにも生々しくて、目を背けたくなるのに、読むのをやめられない。

講談社漫画賞を受賞し、世界40か国以上で翻訳されたこの作品は、歴史の教科書には載らない「戦争が人の心に何をするのか」を突きつけてきます。手塚治虫が、漫画の神様と呼ばれながらも、最後まで描こうとした人間の業。それがこの4巻に詰まっているんです。

読み終えたとき、あなたの中で何かが変わります。

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よくある質問

『アドルフに告ぐ』は全何巻?

全4巻で完結済みです。