『アスペル・カノジョ』の最新刊・次巻発売日・全巻情報まとめ
次巻発売情報
このシリーズは完結済みです
この作品について
眼鏡をかけた彼女と、漫画家として一人暮らしをする主人公が同棲を始める。だが彼女には自閉症があり、自傷行為や自殺願望を抱え、虐待的な家族という過去を背負っている。うつ病とも向き合いながら、二人は日常を重ねていく。ごく普通の恋愛では済まない、痛みと寄り添いの物語が、ここにある……。
ハギモトソウハチは青年漫画の領域で独特な世界観を紡いできた作家だが、本作はその中でも際立って繊細だ。「Comic Days」での連載は2018年から2023年まで続き、既刊12巻。障害や心の病、家族の傷といった重いテーマを、スライス・オブ・ライフの手触りで描き出している。第68回小学館漫画賞少女向け部門を受賞し、2025年には映画化も控える。海外でも翻訳され、言語を超えて読者の胸を打ってきた。ドラマであり、心理であり、ロマンスでもある——ジャンルの枠に収まりきらない作品としての強度が、ここにはあります。
理解されにくい痛みを抱えた者同士が、どう日々を生きるのか。その答えは、この12巻の中にしかありません。
まだ読んでいないあなたへ
小学館漫画賞受賞。
映画化決定。
この作品、タイトルで誤解されるんです。軽いラブコメだと思って手に取ると、最初の数ページで空気が変わる。主人公の横井さんは自閉スペクトラム症の女性で、漫画家として一人で生きている。そこに斉藤という青年が転がり込んできて、二人の同棲が始まるんですが、これがただの恋愛劇じゃない。
横井さんの日常は、私たちが何気なくこなしている「普通」が全部ハードモードなんです。音や光の刺激、人の顔色を読むこと、曖昧な指示を理解すること。そういう一つ一つが、どれだけ彼女を消耗させているか。読んでいると、自分が今まで「当たり前」だと思っていた世界の見え方が、実は一つの視点に過ぎなかったことに気づかされます。
斉藤の抱えている闇も相当で、二人とも傷だらけなんです。でも、この作品が凄いのは、お互いの痛みを理解し合って綺麗に癒されるような話じゃないところ。むしろ不器用で、時にすれ違って、それでも少しずつ距離を測りながら、自分なりのやり方で関係を築いていく。その過程が、息が詰まるほどリアルで切実なんです。
ハギモトソウハチさんの筆致は容赦がなくて、虐待の記憶、自傷、希死念慮といった重いテーマから目を逸らさない。でも決して説教臭くなく、ただそこにある痛みを丁寧に描いている。だからこそ、横井さんが小さな一歩を踏み出す瞬間の尊さが、胸に刺さるんです。
既刊12巻。この先二人がどうなるのか、正直わからない。でもそれがいいんです。答えの見えない関係だからこそ、ページをめくる手が止まらない。
巻一覧(発売順)
よくある質問
『アスペル・カノジョ』は全何巻?
全12巻で完結済みです。